約15万円で3Dスキャナが手に入る MakerBot Digitizer がアメリカでリリース

約15万円で3Dスキャナが手に入る MakerBot Digitizer がアメリカでリリース

3Dといえば”3Dプリンタ”が注目されますが、そのデータをリアルなものから作り出す”3Dスキャナ”が『MakerBot』からリリースされました。価格は$1550(約15万円)とホビー用としては納得の価格です。業務用と比べると安価です。

回転台に乗せて12分でスキャン完了

スキャンはスキャナの回転台の上に物を載せて行います。 スキャンの時間は12分です。 大きな特徴として「このスキャナで取り込んだデータは、そのまま3Dプリンタで造形出来る品質のデータとなる」と販売サイトでは説明しています。

業務用製品だと、スキャンは点の集合(Point Cloud)という形で保存されます。これを別のソフトウェアや人間系で、面集合の3Dモデルに変換する必要があります。『MakerBot Digitizer』は面集合の3Dモデルとして出力されますので、ゲームなどの3Dモデルとしても応用可能です。

照明設備も家庭や事務所にある通常の照明でスキャン可能なので、スキャナが置ける場所さえ確保できれば可能です。

約15万円で3Dスキャナが手に入る MakerBot Digitizer がアメリカでリリース

スキャン開始から、面データの3D Modelに変換するまで約12分

 

 

難しい3Dモデリング不要

今までの3Dモデルは、3Dモデリング用ソフトを使って作る必要がありましたが、『MakerBot Digitizer』なら置いて12分待つだけです。 粘土や削りだしなどでフィギュアを作っているモデラーの人にも、3Dモデルを公開する道が開かれました。

約15万円で3Dスキャナが手に入る MakerBot Digitizer がアメリカでリリース

設置ではなく、使いたいところに持って行って使うというスタイルです。工房でも邪魔になりません。

 

他の商品と比べてみると

安価な3Dスキャナというと、今年3月に発表された499カナダドル(4万3千円)『The Photon』が有名ですが、この製品のリリースは9月のため、『MakerBot Digitizer』の方が早いリリースとなります。 国内では『ローランド』が販売している『LPX-60DS』が68万円です。この製品はモデリング用途ですが非常に高価です。

主な仕様

スキャン可能な大きさ:高さ20センチ、直径20センチ
解像度:0.5ミリ
スキャン可能な重量:3キログラム
対応OS:Windows7、Mac OSX 10.7、Linux(Ubuntu) 12.04

MakerBot 公式サイト
http://makerbot.com/

Matterform The Photon 公式サイト(まだ、製品はリリースされていない)
http://www.matterform.net/

写真はプレスリリース及びmakerbot.comから

※この記事はガジェ通ウェブライターの「寺平長由」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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