『キャピタリズム』を観るべき! 米国のドン底ぶりを知るべき!

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『ボーリングフォーコロンバイン』や『華氏911』などの話題作を数々世に出してきたマイケル・ムーア監督の最新作『キャピタリズム ~マネーは踊る~』。この映画をカンタンに説明すると、「アメリカは極少数の金持ちと大多数の貧乏人で成り立っている。しかも極少数の金持ちは貧乏人を食い物にしているから、そいつらから金を返してもらおう!」というもの。

この映画で標的とされている金持ちたちは、保険会社AIGの役員だったり、ニューヨーク・ウォール街の人たちだったり、とにかく金持ちたち。もちろん、ご期待通り(?)マイケル・ムーア監督がアポなしで突撃取材をしたシーンも多数収録されている。

さらに今回は「金を返してもらいにきた」と、さまざまな企業にドル袋を持ってアポなし現金回収に行くという仰天シーンも! 公然と国民からお金を強盗(搾取)しているとして、現行犯逮捕をしにいくシーンもあり、とにかく過激な内容も含まれている。また、雇用問題や法律に関して日本とアメリカを比較する場面もあるので、かなり興味深い。

この映画はアメリカで絶賛の嵐のようで、「勤勉な市民がいかに大企業から搾取されているかを描いた、彼のキャリアのなかで最も野心的な作品」(タイム誌)、「今までの作品同様に知性と野心に溢れた一本」(スクリーンデイリー誌)、「彼の作品においてベスト1」(ヴァラエティ)、「2時間観客の心を掴んで離さない」(ハリウッド・レポーター)、「露骨で、感傷的で、情熱的で、爽快」(ガーディアン紙)などの絶賛コメントが寄せられているという。

この作品を一足早く拝見させていただいたのだが、その感想は「こんなアメリカにアメリカンドリームなんてない!」ということ。あまり金融には詳しくないが、アメリカほど貧乏で不景気な国は他にないのではないだろうか? ちょっとアメリカという国に対して不信感を強く持ってしまう映画である。アメリカに対して少しでも興味がある人ならば、観る価値のある映画といえよう。

タイトル: 『キャピタリズム ~マネーは踊る~』
製作国: 2009年アメリカ映画
上映時間: 127分
配給: ショウゲート
公開日: 2009年12月公開予定
公式サイト: http://capitalism.jp/

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