約200人による心理戦が展開!誰も予想しない結末になった『超・嘘つき村の人狼』レポート

access_time create folderエンタメ

大人気ボードゲーム『人狼』を多人数で楽しむことが可能な東京・中野のボードゲーム専門店ドロッセルマイヤーズが主催している『嘘つき村の人狼』。その拡大版ともいえる『超・嘘つき村の人狼』が、2013年4月27日、千葉・幕張メッセで開催された『ニコニコ超会議2』超ゲーム実況コーナーで敢行。40分の1プレイに集まった約200人が参加しました。

ルールは、あらかじめプレイヤーに村人か狼の役職が与えられ、村人は潔白が証明されて脱出すること、狼は正体を知られないようにして村人を食べていくことが求められます。割合は、参加プレイヤーのうち17%は狼でそれ以外は村人になっています。
潔白を証明するためには、10人~15人のグループを作って、9箇所にある教会に行き、「投票」と「処刑」を行います。そして、グループ全員が潔白を証明できれば、抜けることができます。逆に、「処刑」から逃れた狼は、ひとりを食べ殺すことに。最終的に、殺された数が少ない陣営が勝ちになります。
今回のルールでは、殺された場合でもゲーム中3回のタイミングで蘇って新しい役職でプレイに戻れるのがポイント。通常の『人狼』とはかなり異なったルールなので、蓋を開けるまでどうなるかわからない状態。「超面白いにしても、大失敗にしても、みなさんが歴史の証人です」というアナウンスもあり、探り探りのスタートになりました。

スタート後、とりあえずグループを作って、教会に向かうプレイヤーたち。見た目地味ながら、大勢で推理しあう心理戦が一度に展開されており、刻一刻と情勢が変わっていきます。
制限がないので何回も教会に行けばいいようにも思いますが、必ず一人は処刑しなければならず、その後いた狼の人数だけ殺されてしまうので、生き残る人数が減ってしまいます。「まずはある程度推理してから教会に行った方がいいと思います」というゲームマスターの言。しかし、そういったアドバイスも疑ってしまうのがこのゲームの醍醐味でもあります。
教会での「投票」では狼だと思うプレイヤーを指さして示し、数が多かった人を「処刑」します。他に「懺悔」をするとグループ内の狼の数を知ることもできるので、情報を得るのに有効ですが、実行するタイミングが難しそう!

開始後約10分で最初のグループが生還に成功! 一方で処刑や狼に食べられて死亡するプレイヤーも徐々に増えていきます。20分以上経過した時点で、クリア21人・死亡22分とかなり拮抗した勝負になりました。
しかし、死亡した人がゲームに戻ると新たな役割を割り振られるので、結果的に会場内の狼の数が少しずつ増えていくことに…。時間とともに村人の生還できる確率が下がっていく可能性がゲームマスターから告げられて、焦りの色を伺わせるプレイヤーも。

終盤になって、潔白だという人を集め、駆け込みで教会に行くグループが相次ぎました。しかし、自分が村人だと名乗ると、狼に狙われるので諸刃の剣でもあります。双方の駆け引きも激しくなり、全体のゲームが動いている感じが会場の熱気を上げていきます。
そんな狼の牙をかいくぐってクリアしたグループがステージに上がって喜びのポーズ!

悲喜こもごも、あっという間の40分間が終わり、結果を集計してみると…。

クリアできた村人が65人、狼に食べられた村人65人と同数! 引き分けは運営も予想しておらず、スライドが用意されていないというオチに。
「数回のテストプレイでは狼側が勝つことが多くて、今日の今日まで改良を重ねてきたのですが、こうなるとは思わなかったですね」とドロッセルマイヤーの担当者も驚く結末となりましたが、裏を返せばそれだけゲームバランスが取れたルールだったといえそう。
「今回は大人数でプレイできるような大味でも楽しめるルールでやったので、ある程度戦略が楽しめるようなシステムでもできるといいと考えています」とのことだったので、『嘘つき村の人狼』のさらなる進化にも期待しましょう!

嘘つき村の人狼
http://jinrou.info/

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 約200人による心理戦が展開!誰も予想しない結末になった『超・嘘つき村の人狼』レポート
access_time create folderエンタメ

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: https://note.com/parsleymood

TwitterID: ryofujii_gn

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。