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米国のディスインフレ

米国のディスインフレ

今回は脇田栄一さんのブログ『ニューノーマルの理』からご寄稿いただきました。
※記事のすべての画像が表示されない場合は、http://getnews.jp/archives/288779をごらんください。
※この記事は2013年02月05日に書かれたものです。

米国のディスインフレ

FRBが4日発表した融資担当者調査(四半期ごと)では、主要な融資カテゴリー((1)ビジネスローン (2)プライム住宅ローン (3)オートローン)の各分野において、国内銀行が融資を緩和した事が明らかになっている。

(1) ビジネスローン調査に関し、あらゆる企業の商工業融資に対する需要が拡大、商業用不動産の貸し出し基準も全般的に緩和する内容となっている。

(2) 家庭面においては、優良物件(プライムモーゲージ)と非伝統的モーゲージ(サブプライムやオルトA)への基準は、過去3ヵ月において本質的変化が見られた、となっている。非伝統的住宅ローンへの需要が変化しなかったのとは裏腹に、優良物件への需要は過去3ヵ月において拡大したようだ。米経済、および世界経済をリセッションに陥れた、といっても過言ではない「サブプライムローン」との離別は、住宅ローン緩和とともに、鮮明となりつつあるようだ。

(3) オートローンに関しては、月々の販売台数を観て分かるように、前回発表同様、引き続き好調で需要も融資基準も拡大している。

クルマは買うが、娯楽は抑制

ただ、そのような「信用拡大」が見て取れる中、米マクロ消費全般に懸念されるのは、直近の(12月)CPIに見て取れるように、娯楽関連等の減速が目立っている事だ。

米国のディスインフレ

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http://px1img.getnews.jp/img/archives/def01.jpg

12月CPIでは、レクリエーション・アパレルなどの娯楽関連の下落が足を引っ張った。新車販売の好調さは、9月からの3月連続エネルギー価格下落(ガソリン価格下落)に支えられている側面も大きいが、「自動車買うが、遊びは抑制」といった構図は、米国における昨年からのディスインフレを演出している。

米国のディスインフレ

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http://px1img.getnews.jp/img/archives/def02.jpg

FRBの信用緩和は、物価目標を今現在2%に置いているが、緩和発動基準は1.5%だと見てよいだろう、昨年MBSQEが発動された時、直近のPCEデフレータは1.5%を割り込んだ直後だった。(参考:QEの軌道*1)その後、緩和政策によって物価は上昇するかと思いきや、米物価は下落の一途を辿ってきており、直近のデータでは「1.32%」。物価は緩和政策によって上昇するどころか、発動数値の1.5%すら下回っている事が確認されている。

*1:「QEの軌道」 2012年09月28日 『ニューノーマルの理』
http://ameblo.jp/eiichiro44/entry-11365720872.html

「QEは年内で終了」とする声も、プライマリーディーラー等から聞こえるようになってきたが、そうとはいえない状況がFRBには突き付けられている。今回のFRBによる無制限緩和策は、物価安定というより雇用の最大化、を一義的ターゲットとしたものだと想定されるが、「雇用の最大化」も大きく抑制されている事が先日の労働省*2の発表から確認されている。

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