英数字を180度回転して表示する方法
今回はFumiaki Nishiharaさんのブログ『Colorless Green Ideas』から転載させていただきました。
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英数字を180度回転して表示する方法
概要
twitter→twitter(↓)のように英数字を180度回転する際に役立つ情報を掲載。この他、TeXで文字を回転して表示する方法についても。
どうやって180度回転するか
“twitter”を“twitter(↓)”に、“7-11”を“7-11(↓)”にするように、英数字を180度回転させて面白おかしく見せるという遊びがある。これは、英数字をひっくり返した形とよく似た文字を使っている。例えば、“M”を実際にひっくり返すかわりに、これをひっくり返した形によく似ている“W”を用いるのである。
自分でひっくり返した形を見つけるのは面倒だろう。だが、簡単に180度回転ができるウェブサービスが提供されており、これを使えばすぐにひっくり返してみせることができる。また、この記事に、英数字をひっくり返した形とよく似た文字の一覧を付けたので参考にしていただければ幸いである。
なお、ひっくり返した形とよく似た文字を使うのは、あくまでもお遊びである。(人間の眼からすると、“twitter(↓)”が“twitter”をひっくり返したものだということはすぐに分かるが、計算機にとっては“twitter(↓)”は“twitter”と関係があると認識できない。計算機が認識できない形だと、検索もできないし、情報を活用する際に困ってしまう。)
真面目な目的(対面して行うボードゲームのルールの説明の時など。)があって文字を180度回転させたいのなら、別の方法を用いるべきである。例えば、この記事の末尾にTeXを使って文字を回転させる事例を挙げたので参照されたい。
自動的に180度回転を行うウェブサービス
英数字を180度回転して表示できるウェブサービスを2つ紹介しよう。これらのウェブサービスを使うと、簡単に“twitter”を“twitter(↓)”のように改めることができる。いずれも英語で書かれているウェブサイトだが、入力欄に英数字を入れれば良いだけなので、英語が分からなくても問題なく使えるだろう。
『Rot180 encorder』サイト
http://www.logarithmic.net/pfh-files/blog/01173253837/rot180.html
『Lunicode』サイト
http://lunicode.com/flip
180度回転した出力は各サービスで微妙に異なる。例えば、以下の英大文字・英小文字・数字・句読点を変換してみる。
ABCDEFGHIJKLM
NOPQRSTUVWXYZ
abcdefghijklm
nopqrstuvwxyz
0123456789
.,-:!?&
Rot180 encorderの場合、次のように出力される。(2013年1月26日:誤字修正)
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/tw180_01.jpg
Lunicodeの場合、次のように出力される。
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/tw180_02.jpg
各々納得のいく回転とそうでない回転があると思う。両者の結果を合わせたり、以下に記す英数字を180度回転した例の表を参考にしたりしながら、自分が好きな組み合わせにすれば良いだろう。
英数字を180度回転した例
以下では、個別の英数字を180度回転した形と合致あるいは類似する文字を紹介する。1つの文字に対して複数の候補を挙げた場合もある。
表中で難しい用語はWikipedia日本語版にリンクを貼ってあるので、そちらの説明を参考にしていただきたい。なお、表中にあるIPAとは、国際音声記号(International Phonetic Alphabet)のことである。
英大文字
英大文字を180度回転した例
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/twitter14.jpg
英小文字
英小文字を180度回転した例
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/twitter21.jpg
数字、句読点等
数字、句読点等を180度回転した例
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/twitter31.jpg
付録:TeXで文字を回転して表示する
TeXで文字をひっくり返して表示することはとても簡単である。以下に示すように、graphicxパッケージを読み込んだ上で、\rotateboxを使えば良い。なお、origin=c は文字列の中心を回転の中心とすることを意味する。また、180は回転する角度を指定している。(以下の例では、documentclassをarticleとしているが、日本語を使いたければ適宜jarticleなどに変更すること)
\documentclass{article}
\usepackage{graphicx}
\begin{document}
\rotatebox[origin=c]{180}{Upside Down!}
\end{document}
出力結果は以下のようになる。
TeXのgraphicx パッケージの otatebox を使って文字を180度回転させた例
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
http://px1img.getnews.jp/img/archives/twitter41.jpg
TeX の要素として使えるものなら大体回転できるはずである。日本語の文字も問題なく回転できる。
なお、これより詳しい説明を「TeXで文字を180度回転する方法」*1というPDFファイルに書いたので参考にしていただければ幸いである。
*1:「How to Type Upside Down with TEX TEX で文字を180 度回転する方法」[PDF]
http://id.fnshr.info/wp-content/uploads/sites/2/2013/01/upsidedowntext.pdf
執筆: この記事はFumiaki Nishiharaさんのブログ『Colorless Green Ideas』から転載させていただきました。
転載いただいた記事は2013年02月07日時点のものです。
この記事は、クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 非移植 ライセンスの下にご提供いただいております。
http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/deed.ja
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