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FF14プロデューサー吉田直樹&ひろゆき対談(前編)

吉田直樹ひろゆき対談

12月26日21時よりニコニコ生放送で『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、FF14)の生放送が行われた。この番組に新生FF14プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏、ニコニコ動画管理人のひろゆき氏が出演し、初出しのトレーラーやスペック別PC比較などのほか、α版テスター達と共に巨大モンスター『デュラハン』に挑むなど非常に充実した内容となった。その放送後、吉田プロデューサーとひろゆきさんの対談が実現。放送では語られなかった「ゲーム観」やディレクターとしての側面なども垣間見える内容となった。

僕の仕事を見てから決めてくれて良いよ

吉田:
僕は『スクウェア・エニックス』(以下、スクエニ)に入って8年ですが社内では外様なんです。元々『ファイナルファンジーシリーズ』(以下、FF)の開発に1度も関わった事が無くて。『ドラゴンクエストX』(以下、ドラクエ10)立ち上げのタイミングで4人目のメンバーとして入っているので、本当はそれを作っている筈なんですが『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』(以下、バトルロード)のゲームデザインとディレクションをやることになって、それらをかけもちでやりながら、気が付いたらここにいた感じですね。

FF14を引き継いだ時は、あんまりスタッフも僕を知らなかったんですよ。で、例えば吉田明彦とか、『タクティクスオウガ』から『ファイナルファンタジータクティクス』を経て『ファイナルファンタジーXII』をやっている皆川(裕史)とか、あの辺とは仲が良かったんですけど、いわゆる旧スクウェア側の開発スタッフは僕を殆ど知らない人ばかりだったんで。きっとみんな「俺達の上に立つんだったら、どれほどの……」というものもあるだろうと思ってましたね。

FF14のスタッフに最初に挨拶をした時「ついて来るか来ないかは、僕の仕事を見てから決めてくれて良いよ」という話からスタートしました。でもグラフィックスに関してもデザイナーに知識で負けたくないというのがポリシーだし、プログラムのアルゴリズムに関しても元々コードを書いていた人間なので、何から何まで僕はちゃんと知ってるし、ある意味スタッフをチカラでねじ伏せるのも必要かなと。結局それから今まで、ずっとこの一人でプロデューサー兼ディレクター体制ですね。

「あの人は全部答えてくれる」という信頼

ひろゆき:
上の人は何で吉田さんを選んだんですかね?

吉田:
さあ、なんでしょうね。僕はあんまり言葉を隠さないので「そりゃないんじゃないの?」というのをうちの和田にも言っちゃう人間なんですが……。ただ、バトルロードやドラクエ10を含めて、実績自体は出してきてはいるので……。うーん、なんだろう。でも実は正社員になったのも4年か5年前なんですよ。

ひろゆき:
そんなもんなんですか。

吉田:
僕(正社員化を)断っていたんで。そっちの方が昇給率が良かったから(笑)やればやっただけ、というのが契約の良いところなので。でも、全社案件もこなすようになってしまって、そうも言ってられなくて「いくらで正社員に採用してくれますか?」って。

ひろゆき:
結構上からっすね。

吉田:
額面ではなく自分の価値という考え方をしていて、これはスクエニに入る以前からです。自分の価値は2通りあって、ひとつはスタッフから見た自分の価値。僕は仕事はしゃかりきにするし、寝ないでもやるほうなので、ゲーム製作スタッフから見た自分の価値を計るものって、仕事をしたことのあるスタッフが「また一緒に仕事をやりたい」と言ってくれるかどうかだと思っているのです。じゃあ会社にとっての自分の価値って何?ってなると、突き詰めていったら、究極はお金なのかな、と。「いくらですかね?」っていう。高いか低いかではなく、「自分に対するこの金額の意図は何だろう」っていうのにこだわる方だったので。

ひろゆき:
時給単価で言ったら安いですよね。

吉田:
超安いですよ、全体掌握のために勤務時間ながいので(笑)例えば今日みたいなライブ(生放送)をやったときに、お客様からいただいた質問に対して「じゃあそれ開発に確認しておきますね」って答えでは「それって、いつ答えてくれるの?」ってなっちゃうじゃないですか。それより「あの人は全部答えてくれる」の方が信頼してもらえるのかなと。「ちゃんとこの人は隅から隅まで見て、判断して出す」ってところは、誰に対しても信頼に繋がるよな、と。

好きな人に熱く語ってもらう

ひろゆき:
今のゲーム開発って大規模開発化していて、昔は全部を知っている人がいましたけど、今は全部知らないのが当たり前じゃないですか。そこは抗わなくても普通じゃないですか。犠牲にしている部分が大きくないですか?

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記者:

インターネットの賑わっているところに大概参加をしながら約20年。 ここ最近はニコニコなどの動画サイトを根城にしつつ、何だかよく分からない生活を送る。 生放送においては過去に、日本全国を生放送をしつつ巡ったり、ヨハネスブルグ、ジンバブエ、カザフスタンなど「そもそも回線は大丈夫なの?」といった場所から生放送を行ったことも。 しかし、一番好きな場所は『自分の部屋』とのたまう、自称「世界で一番忙しいニート」・「世界で一番仕事をしない自宅警備員」。

ウェブサイト: http://com.nicovideo.jp/community/co7201

TwitterID: higeoyaji

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