東大生たちが実践する「やる気」が出る習慣

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 日本という国の旗手を多く輩出する東京大学。卒業生は政治や経済をはじめとした様々な分野でリーダーとして活躍しています。
 そうした未来のリーダーの卵たちである現役東大生も、東大で切磋琢磨しているわけですが、彼らも一人の人間。どこかでモチベーションが切れてしまったり、やる気が全く出なくなるときもあるはずです。では、彼らは一体どうやってやる気やモチベーションを保っているのでしょうか。

 『東大生だけが知っている「やる気スイッチ」の魔法』(岡田真波/著、主婦の友社/刊)は、東京大学文学部の現役学生である岡田真波さんが、東大の学生たちへのインタビューを通して、勉強や努力に対して集中し続ける方法を探っていきます。
 そして、その方法は、実は受験、ビジネス、プライベートなど、普通の人でも様々な場面で応用できるものでした。今回は、その中から3つの“習慣”を、記者の周囲にいる東大関係者の声とともに紹介しましょう。

■「お金」をかけてモチベーションを高める
 勉強に集中したいと思ったとき、環境を変えてみるというのも一つの手です。怠け心をかきたてるものばかりがある自宅よりも、例えばカフェに行ったみたほうが、より集中できるなんていう人も多いでしょう。
 しかし、学生のうちならカフェだけでなく、無料で払う自習室などの選択肢もあるはず。どうしてわざわざお金を使ってまでカフェなのでしょうか? 本書で紹介されている東大生は「カッコいいから」という理由で受験勉強にカフェを使っていたのだそうです。周囲はスーツを着たビジネスマンたちが難しそうな顔をして、コーヒーを飲みながら日経新聞や英字新聞を読んでいる。その中で東大の赤本を開き、問題を解いている自分。そんな自分に酔ってしまい、勉強が嫌だと感じなくなったといいます。

 また、「お金を払って飲み物を買う」ということから、出したお金の分だけ元を取ろうと思い、それがやる気につながったといいます。
 これは、実は記者の周囲にいる東大生(東大卒業生)に聞いてみても、この「お金をかける」ということを、形はどうであれ実践していたそうです。例えば、「カフェはよく使っていました。お金を払って場所を確保することで、元を取ってやろうと思って集中できました」とは東大法学部を卒業をしたAさんは言います。また、工学部の現役東大生のBさんは「高いノートを買ったりすることでやる気を出しました」と語り、また文学部の卒業生であるCさんは「受験時は、目標としている大学のグッズなどを買って、使わずに置いておくことでモチベーションを高めていていましたね」と振り返っていました。

■責任あるポジションに就いてやる気を出す
 立場が人を変えるということはよく聞く話。例えば自分が教える立場になったときは、分かりやすく説明するためにより勉強しなければいけないですし、リーダーになったら、リーダーらしく振る舞うためにチームの人たちのことをよく知ろうと思うはずです。
 東大生の中にも、自ら責任あるポジションに立ち、試験対策を取り仕切るリーダーになったり、自ら勉強会を開いたりすることを、やる気やモチベーションを高めるための一つとしてあげています。
 責任ある立場というのは、どうしても「面倒くさそう」という感情が先行してしまいがち。しかし、そこであえてリーダーやまとめ役になることで、だるくて頑張れない面倒な作業にも、積極的に取り組めるようになります。仲間のために頑張ることで、めぐりめぐって自分のためにつながる、ということです。

■やる気スイッチを見えるところに
 誰でもふっとやる気がなくなってしまうとき、気が抜けてしまうときがあります。しかし、そんなとき、目に見えるところに目標や自分を奮い立たせる言葉が置いてあれば、やる気が戻ってくるのではないでしょうか。
 例えば、普段使っているノートの片隅にその言葉を書いておく。そしてふとした瞬間に、それを見て、自分の決意を思い出す。本書でこの「やる気スイッチ」をあげてくれた東大生は、本当に心に残った言葉はいつまでも魅力を失わない、といいます。

 いかがでしょうか。実は、東大生だからといっても、みんな特殊なことをしているわけではありません。ただ、一つ一つの習慣を大事に実践し続けて、やる気やモチベーションを保っているといえます。
 本書には、「習慣」「行動」「スイッチ」「言霊」「計画」など、さまざまな東大生の「やる気のスイッチ」が紹介されています。現役大学生だけでなく、受験勉強やビジネスまでさまざまな状況で使える一冊。自分の机の上に、やる気を出すスイッチとして置いておいてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)



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