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歌声合成の普及は歴史的必然! ボカロ入力革命『VocaListener(ぼかりす)』ついに発売

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初音ミクがまるで人間のように歌っている衝撃的な動画『【初音ミク】 PROLOGUE 【ぼかりす】』がニコニコ動画に投稿されてから4年半、産業技術総合研究所(産総研)が開発した『VocaListener(ぼかりす)』(※以降、『ぼかりす』)がついに発売された。今回、その発売を記念して、渋谷パルコ1の2.5Dにて『VOCALOIDの現在』と題した公開生放送が行われた。その様子をレポートさせて頂く。

出演は“ヲタクアイドル”の喜屋武ちあきさん、ボカロPのDECO*27さん、産総研から後藤真孝さんと中野倫靖さん、インターネット社社長 村上昇さん、EXIT TUNESから杉本和貴さん、ヤマハから“ボーカロイドの父”剣持秀紀さんと“ボーカロイドの叔父”大島治さんと木村義一さん、ニッポン放送吉田尚記アナウンサー。

『ぼかりす』とは、ボーカロイドに人間の歌い方を真似させることができるツールだ。震えるような歌声、しゃくり、こぶし、抑揚のあるビブラートなど、通常のボーカロイドによるパラメータ入力では難しかった表現が『ぼかりす』を使えば簡単に実現できるようになる。

また、通常のボーカロイドではデータを人の手で1音1語づつ入力する形でデータを作成していくが、『ぼかりす』は人間がアカペラで歌ったデータを取り込み歌詞をひらがなでベタ打ちすると自動配置してくれる。ヤマハの大島さんによるデモンストレーションが行われたが、歌詞の自動配置はDECO*27さんが思わず「すげえ!」と言ってしまうほど簡単で素早い。

大島さんによるデモンストレーションでは、喜屋武ちあきさんが生放送で歌わせられるが、実際には事前に用意してあったデータを用いるという“茶番劇”があった。ただ、事前録音のデータは、部屋でiPhoneで撮ったとのこと。スタジオや特別な機材などは必要としないという点は驚きを呼んでいた。

『【初音ミク】 PROLOGUE 【ぼかりす】』が投稿された当時、DECO*27さんは「最初聞いた時は“ミクの合成っぽい声がいいんじゃねーか”と思った」らしい。ただ、ずっとパラメータ入力で“調教”をしていると、どうしても「もっと人間に近づけたい」という欲が出てくるそうだ。例えば、ブレス(呼吸音)機能はボーカロイドにも用意されているが、あまり自然に聞こえないため、実際の曲ではDECO*27さん自身が採録したブレスを重ねているという。

産総研の後藤さんからは、「“人間が歌わなきゃいけないのは本末転倒”という声があるのは理解できる。これはクリエーターの選択肢の1つ。例えば男性が歌って、女声ボーカロイドに歌わせるということもできる。自分の声は恥ずかしいから、ボカロに歌わせるということも可能だ。シンセサイザーが登場した時のように、新しい技術は新たな音楽表現を生む。歌声合成がいつの日か普及することは歴史的必然である」という熱い思いが語られた。

気になるお値段は、1万9800円(税込み)で、ヤマハの『VOCALOID STORE』(http://shop.vocaloidstore.com/)にてダウンロード販売されている。なお、Windows版・VOCALOID3用のみとなる。また、残念ながら英語版ライブラリには未対応なので、英語の歌詞で歌わせたい場合は、ひらがなでそれっぽい読み方を入力するような形になる。

生放送を見逃した方は下記URLで、ニコニコプレミアム会員ならタイムシフトで、『Ustream』は後日公式アーカイブが公開されるとのことなので、ぜひご覧頂きたい。

2.5D公式Ustream :http://www.ustream.tv/channel/2-5d1
ニコ生: http://live.nicovideo.jp/watch/lv111256722

※この記事はガジェ通ウェブライターの「鷹野凌」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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