中国での日本人虐殺横断幕の件についてアウディジャパンが公式コメント
反日デモが中国各地で発生する中、中国のアウディ販売店の社員が日本人の虐殺を呼びかけるような横断幕を掲げたことが、インターネットを介して18日までに明らかとなった。
この件について、日本のアウディにも問い合わせが多数寄せられたとみられ、『Twitter』のアウディジャパンの公式アカウントは18日午後3時21分、「この度は不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。ドイツ及び中国のAudiに対し報告をしており、事実関係を確認中です。」とのコメントを掲載した。
また、同社のホームページ上でも同日、「中国のAudiｉ販売店における反日デモ関連の横断幕掲出について」と題したニュースリリースを掲載し、中国のアウディ販売店において反日デモ関連の横断幕の写真が掲載されている件についての報告を行った。
「弊社は事実関係の確認をおこなったところ、本件は中国現地法人の指示によるものではなく、契約販売店の現地従業員が独自の判断により行動していた事実が判明いたしました。
弊社は企業が政治的問題に関していかなる立場も取るべきではないと考えており、このような行為があったことは誠に遺憾であるとともに、憤りを覚えております。
Audiの中国現地法人では、このたびの件を受け、暴力的表現や、違法行為の自粛、自制をすべての契約販売店に対し呼びかけております」
として、これまでの状況を説明。
また、ドイツAudi本社は「Audiにとってこのような行為は受け入れがたいものです。我々は一企業であり政治的コメントをする立場にはないと信じています。いかなる暴力、扇動、外交からも距離をおくべきだと考えております」とのコメントを寄せている。
そして、「今後とも、弊社はドイツAudi本社とともに、このようなことがなきよう、世界的な再発防止に努めてまいる所存です」と結んだ。
『Twitter』をはじめネット上では、アウディジャパンの素早い対応について支持するという声が多くみられた。
思わぬ形で日中問題に巻き込まれたアウディだが、グローバル企業は政治的には今回のような迅速でニュートラルな対応が最善策のようだ。
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