ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

ロンドンオリンピックは「Twitterオリンピック」を楽しもう “侍ハードラー”為末大さんが語るソーシャルメディア活用術

DATE: BY:
  • ガジェット通信を≫


7月19日に渋谷・スペイン坂の『ロンドンオリンピック応援グラソー ラウンジ』で行われたオープニングイベントにゲストとして登場した、3大会連続でオリンピック出場経験を持つ元陸上競技選手の為末大さん。今年のロンドンオリンピックはソーシャルメディアが解禁されたことに注目していると語った為末さんは、『Twitter』では10万人を超えるフォロワーを集め、『Facebook』も活用して情報を発信するソーシャルメディアの達人です。ガジェット通信はイベント終了後の為末さんにインタビュー。ご自身のソーシャルメディア活用術やロンドンオリンピックの楽しみ方についてお話をうかがいました。

ソーシャルメディアはどう使い分ける?

ガジェ通:為末さんはネットのニュースサイトはよくご覧になりますか?

為末:『ロケットニュース24』とか『ガジェット通信』もそうですし、あとは『GIZMODO』のアメリカ版と日本版……家にいるとずっと見てます。新しもの好きなんでしょうね。先端のもの、エッジが立ったものが好きで。

ガジェ通:そうなんですか! 為末さんは『Twitter』を使われていて、『Facebook』もブログも使われていますよね。それぞれ、どのように使い分けていらっしゃるのでしょうか。

為末:僕は“字”でやってる感じが強いんですよ。文字で表現することが多いので、『Twitter』とかブログが主軸なんです。『Facebook』は興味ある記事を持ってきて流していることが多いですね。

普通の人がブログでやっている機能を『Twitter』でやっている感じですかね。リアルタイムでブログを1000文字ぐらいで書く。『Twitter』でよく佐々木俊尚さんがやっているキュレーションみたいなことを『Facebook』でやっている……1コずつずれているような印象ですね。ブログは公式に自分が思っていることを発表するときに書いていますね。

ガジェ通:『Twitter』ではひとつのテーマを何回かに分けて書き込んでいくスタイルをよく目にしますが、それは事前にテキストを用意しておいて、それを分割してツイートしているのでしょうか。

為末:いや、あれは題だけ決めてあるんです。タイムリーな話題や気になったことを『iPhone』のメモの中に入れてあって、そこから見つけてきてガタガタガタっと書いている。

フォロワーとの対話で内容が変わることも

ガジェ通:書いている途中で、読んでいる方のリアクションがあると思うのですが、それによって内容が変わっていったり。

為末:それもありますね。途中で書きながら分からなくなって方向が変わったり、題とずれていくことがあるんですけど……。今日のイベントのインタビューみたいな感じですね。しゃべっていると場の空気によって言うことが変わっていったりする感じが好きみたいで。それでそういうスタイルをとっている。

ガジェ通:フォロワーのユーザーさんから質問が来たりするときに、なかなか全部答えるのは難しいと思うのですが、フォロワーとコミュニケーションをとるときにはどういう方針でいらっしゃるのでしょうか。

為末:基本的に、来るものに関してはなるべく答えようとしているのですが、やっぱり20~30コのうちに1コとか、そんな感じだと思うんですよね。でも答えること自体はあまり嫌いじゃないです。ときどき誤解があったりして叩かれることもありますけど、ああいうのも含めてすごく面白いなと思います。本当に言いたかったことが質問によって浮き上がってきたりして、それはいいことだし、新しい感じがしますね。

ガジェ通:そういうディスカッションの場としても『Twitter』を活用されている。

為末:そうですね。まず一方的に説法を述べて、それに返ってきたものに反応している感じですかね。

対話を取り入れる講演会“為末大学”

ガジェ通:プロジェクト資金を小額で募る『CAMPFIRE』で、“為末大学”というプロジェクトを展開されていますが、こちらもそのような流れでスタートしたものなのでしょうか。

為末:自分の競技人生で結構海外を回ることが多くて、議論までいかなくても対話というのが日本人は苦手だなと思っていて。一方的に人の話を聞くとか、授業も知識の伝達で、教科書を先生が読んでみんながそれを覚えるだけじゃないですか。

それがソーシャルメディアの登場で、自分が言うことが影響を与えていることの面白さをみんな体験している感じがしていて。これからはオリンピックもそうですけど、リアルタイムに起きていることに、自分が何か投げかけることで起きる反応を楽しむような、相互のやり取りに価値が出るんじゃないかと思っています。

有名な人が来て一方的に講演するというスタイルから、もうちょっと参加者と一緒に進めて、講演者の話もそれによって変わっていくような講義をしたいと考えています。実は為末大学には『Twitter』機能も組み込もうかと思っていて、その場にいる人が『Twitter』で質問したのが後ろで流れたり、人前では言いにくい人も参加できて、いろんなやり取りが生まれていく。場を共有するというのをずっとやりたかったんです。

ガジェ通:ユーザーとの対話という意味では、『ニコニコ生放送』が視聴者のコメントをリアルタイムに見ることができますが、そちらには興味はありますか。

為末:それは興味ありますね。……もう一段階、違うものが出てきそうな気はしているんですよね。『ニコニコ生放送』のコメントは出演者にそれほど影響を与えられなかったりすると思うのですが、出演者と観客がやり取りする観客参加型のテレビがもう少し進んだ、ソーシャルな形の動画系メディアが出てくるんじゃないかという気がしていて。

ソーシャルメディアで面白くなるロンドンオリンピック

為末:オリンピックも面白くなると思うんですよね。僕の知り合いが作っているウェブサービスで、たとえばウサイン・ボルト選手がゴールした瞬間に、みんなが『Twitter』でつぶやいた感情を色分けして地球儀上に色が浮き出るというものがあります。リアルタイムを共有していることに対する面白さがソーシャルメディアの本質だと思うので。このオリンピックですごい実験を仕掛ける人がたくさんいるんじゃないですかね。

ガジェ通:今回、ソーシャルメディアの活用という視点で、為末さんが注目しているオリンピック出場選手はいらっしゃいますか。

為末:やはりボルトは『Twitter』をやっていますから、レースの前に何を言うか、レースが終わって何を言うか。日本だとやっぱり北島康介選手じゃないですかね。彼も『Twitter』やってますから。

ゴールした瞬間に、『Twitter』で「@kitajimakosuke」で検索するのも面白いんじゃないですかね。「頑張れ前畑」みたいに「@kitajimakosuke」でツイートされるとか。そういう“市民型”オリンピックが楽しめるというのもソーシャルの魅力だと思います。それが楽しみですね。

オリンピックを街っぽく楽しむ『グラソー ラウンジ』


ガジェ通:今回、オリンピックを応援する『グラソー ラウンジ』に来てみて、どの展示物が一番面白かったですか。

為末:地下にあるゲームは懐かしくて面白かったですし、イベントでもお話しましたが、オリンピックの選手村にこういうラウンジがあるんですよね。それが面白いなと。

ガジェ通:地下では夜に『グラソー ビタミンウォーター』を使ったアルコールのカクテルも出るみたいですね。

為末:それも面白いですよね、イギリスっぽいといえばイギリスっぽい感じがしますけど。

ガジェ通:選手村ではお酒って出されるんですか。

為末:出なかったと思います。ロシア人がいつも持ち込んでましたけどね。

僕もずっと1年ぐらい飲んでいなかったんですけど、解禁したんでね。引退して飲みまくってます。そういうのも面白いですよね。オリンピックって、スポーツスポーツして、健康に行き過ぎてしまうところがあって。それより街っぽく楽しめて、カクテルも楽しめてというのがロンドンっぽくて、オリンピックの楽しみ方としてはいいんじゃないかなと思います。

ガジェ通:為末さんはカクテルを飲むとしたら、どの『グラソー ビタミンウォーター』のカクテルが飲みたいですか。

為末:僕は緑の『スターd』が一番好きですね。『グラソー ビタミンウォーター』って、僕がちょうど2009年にアメリカに行ったタイミングで、アメリカでちょっと爆発しかけていたんです。それがものの4年でここまでくるとは。日本では当時ほとんど売っていなかったですけど、日本に帰るたびに売っている場所が増えて、こういうラウンジまでできてすげえな、と思ってます。

「ソーシャル元年」のオリンピックに乗っかろう

ガジェ通:最後にガジェット通信の読者の方にメッセージをお願いします!

為末:オリンピックも「ソーシャル元年」というか、「Twitterオリンピック」「ソーシャルメディアオリンピック」になると思います。読者の方も利用していると思うので是非それに乗っかってもらいたいですね。

あとは日本からソーシャルのサービスが出てほしいなと思っています。僕も昔、何個か仕掛けようと思ったこともあったんですが、アジアに向けたソーシャルメディアという形も新しくあるのかなと思うので、その土壌を作っていくのがいいんじゃないか。そのきっかけになるオリンピックになるといいなと思います。そして僕をフォローしてください(笑)。

ガジェ通:ありがとうございました。

為末大さんの『Twitter』アカウント
https://twitter.com/daijapan[リンク]

為末大学
http://tamesue.jp/[リンク]

ロンドンオリンピック応援グラソー ラウンジ
http://glaceau.jp/olympic/lounge/

shnskの記事一覧をみる ▶

記者:

宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事をシェアしよう!

TOP