IHCと警察庁が交わした6つの業務委託契約書を入手「9億6千万円の使途は」
警察庁と財団法人インターネット協会が交わしたインターネット・ホットラインセンター(IHC)に関連する業務委託契約書を入手したので公開します。
平成22年の資料には「内訳書」が添付してあり、IHCのコストはほとんどが人件費で占められていることがわかります。最高額はセンター長ではなく、副センター長の850万円。副センター長を含む17名が常勤スタッフとなっており、平日はほぼ毎日9時30分から18時15分まで勤務することが求められています。
「仕様書」によればセンター長、副センター長の選定や変更については警察庁の生活安全局が事前チェックできる仕組みとなっており、さらに業務従事者全員の住所氏名から略歴まですべて警察庁へ提出を義務付けるなど、完全に警察庁生活安全局がIHCの人事権を掌握していることがわかります。
警察庁ホットライン業務委託契約書
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警察庁ホットライン業務委託契約書(平成23年~26年)
https://docs.google.com/open?id=0ByWdni-HzzdgeHVCUnE0NW0yY2s [リンク]
契約書:4億950万円
仕様書(警察庁生活安全局 作成)
警察庁ホットライン業務委託契約書(平成22年)
https://docs.google.com/open?id=0ByWdni-HzzdgN1g2TGg5LWc2ekk [リンク]
契約書:1億4490万円
内訳書:費用の内訳
仕様書(警察庁生活安全局)
警察庁ホットライン業務委託契約書(平成21年)
https://docs.google.com/open?id=0ByWdni-Hzzdgd0lndUNjNElsR1U [リンク]
契約書:1億5750万円
仕様書(警察庁生活安全局)
警察庁ホットライン業務委託契約書(平成20年)
https://docs.google.com/open?id=0ByWdni-HzzdgRXczTi13X25tejA [リンク]
契約書:1億2044万9694円
「ホットライン業務」の委託に関する仕様書(警察庁生活安全局)
警察庁ホットライン業務委託契約書(平成19年)
https://docs.google.com/open?id=0ByWdni-HzzdgTDhPT1NPemJySnM [リンク]
契約書:9603万165円
「ホットライン業務」の委託に関する仕様書(警察庁生活安全局)
警察庁ホットライン業務委託契約書(平成18年)
https://docs.google.com/open?id=0ByWdni-HzzdgUjVpSjBUM2dUWDQ [リンク]
契約書:3411万7718円
「ホットライン業務」の委託に関する仕様書(警察庁生活安全局)
報道対応
仕様書に「報道対応」という項があり、取材を報道機関から求められた場合は警察庁へ報告して「その指導を受けて対応すること」と定めてありました。公表されている情報を超えた質問に関してはIHC自身が自らの意志で取材に答えることができない決まりになっているようです。ガジェット通信も取材を申し込んでいますが、無視され続けています。
トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。
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