身近な人の“攻撃”をかわすコツ

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身近な人の“攻撃”をかわすコツ

 上司が自分を目の敵にして文句を言ってくる。同僚が自分を馬鹿にしたような態度を取ってくる。恋人にいつも怒られてばかり。このように、他人から「攻撃」され、頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。
 ストレスなく毎日を過ごすためには、周囲と良好な人間関係を築くことが何より大切です。しかし、前述の通り、突然他人から「攻撃」されると、こちらも不快な気分になってしまいがち。

 そもそもなぜ人は、「攻撃」をするのでしょうか。精神科医の水島広子さんは著書『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』(大和出版/刊)で、「攻撃」は基本的に「脅威!」と感じたときの反応だと考えられると述べています。つまり、相手が不安や怒りなどから「脅威」の感情を抱いたときに、攻撃を仕掛けてくるわけです。
 では、そんな他人から「攻撃」を一体どのようにかわせば良いのでしょうか。本書の中からそのコツをご紹介します。

■相手は「困っているから「攻撃」してくる」と考える
 水島さんは「『攻撃』してくる人は、困っている人」ととらえています。例えば明らかに先輩のミスなのに、自分のせいにされるという理不尽な「攻撃」を受けたとします。
 しかし、実は、一番困っているのは仕事をミスして困った立場に立たされている先輩です。先輩にとってそのミスはまさに「脅威!」といえるものだったのです。自分に「攻撃」をしてくるとき、先輩は「自分のメンツが丸つぶれになる、だから助けて!」と心の中で叫んでいるかも知れません。
 どうしても「攻撃」されると、何はともあれきっかけを作った自分が悪かったと思ってしまいがちです。しかし、どんな状況でも、「相手が困っているから『攻撃』してくる」という見方を徹底することが重要だと水島さんは指摘します。

■相手の発言に意味づけをしない
 「攻撃」してくる人を「困っている人」として見たとき、自分ができることは困っている人をこれ以上困らせないようにしようとすること。もちろん、これは相手の親切ではなく、相手の「脅威!」を抑えるための行動です。
 そこで重要なのが、相手の発言に対し、何の意味づけもしないということ。強く言い返すこともなく、「ああ、そうですか」と答えるだけです。
 こちらが相手の発言に意味づけをした時点で、相手はそれをまた「脅威!」ととらえる可能性も出てきます。「攻撃」を攻撃として受け取らないという姿勢が大事なのです。

■お見舞いの「すみません」を言う
 先輩から「察しなさいよ。レベル低いわね」という言葉を吐かれたとします。
 これから推測できるのは、先輩は暴言を吐くほど、何か困った状況にあるということ。「察しなさい」ということは、「私が助けを必要ということを読み取って自発的に助けて」という意味です。確かに、相手を察して動けない自分が悪いと感じてしまうかも知れませんが、自分は何が困ってどう動いて欲しいか伝えるのは社会人の基本なのですから、先輩が悪いともいえます。
 では、どう対処すべきなのか。水島さんは、「相手の発言に意味づけをしない」という原則に立ち返り、「ご期待に添えなくてすみません」という言葉を伝えるべきだといいます。
 この「すみません」は自分の落ち度を認めるものではなく、「お見舞いのひと言」です。相手は「脅威!」モードで大変なストレスを抱えています。何も言わないまま黙ったり、気持ちを逆撫でかねない余計なひと言をかけるよりも、相手に「お見舞い」を述べてあげることで、相手の気持ちも少し落ち着きますし、こちらの心にも余裕ができます。

 ここでは主にビジネスの現場でのケースを中心に取り上げましたが、本書では家族や友人、恋愛、さらにはインターネットなど、さまざまなシチュエーションにおいて、「攻撃」を受けないようにする方法が述べられています。
 理不尽な「攻撃」を受け始めると、それだけで時間と労力を吸い取られ、お互いの為にはなりません。まずは「攻撃」をかわすコツを身につけて、最終的に「攻撃されにくい人」を目指してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)



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