不況を生き抜く「平日は会社員、土日は社長」という生き方
一つの企業に勤め続けていれば、年を追うごとに収入が上がっていった時代はとうの昔に終わりました。所得は思うように上がらず、そのために親の世代では当たり前だった結婚やマイホーム購入などの人生計画もままならない時代がすでにやってきています。
とはいえ、収入を上げることが不可能になったわけではありません。今の仕事でスキルを磨いて転職するというのもその選択肢の一つですし、独立することだってその一つです。
ノウハウも経験もない起業の素人が独立なんてハードルが高すぎると思うかもしれませんが、何もいきなり今勤めている会社を辞める必要はありません。
『土日社長になっていきなり年収+96万円稼ぐ法』(角川学芸出版/刊)の著者、松尾昭仁さんは、本格的に独立・起業する前に、その準備として土日など会社員の休日を使ってビジネスを立ち上げることを提案しています。
では、どうすれば自分が立ちあげたビジネスを軌道に乗せることができるのでしょうか。
今回は本書の中からビジネスを簡単に潰さないための方法を紹介します。
■初期投資は控えめに
会社が立ち行かなくなる理由は、現金がなくなることに尽きます。倒産したくなかったらそれだけは避けなくてはいけません。
当然、企業する時に資金を注ぎこみすぎると後で苦しくなるので、たとえば宣伝広告費だったら最初に10万円だけ投資してテストしてみて効果があるようなら徐々に金額を増やしていくようにしましょう。
初めは小額に、というクセをつけておくことが重要です。
■薄利多売はNG
薄利多売が通用するのは、あくまで大企業のみ。多額の資本を持たない零細企業がとるべきビジネスモデルではありません。
個人でビジネスを立ち上げる場合は、効率的にできるだけ多くの利益を上げられる工夫が必須です。
そうなるとモノを売るビジネスよりも、これまでの知識を生かしたコンサルティング業務やセミナー講師といった職種の方が、独立には向いているのかもしれません。
■むやみに人脈を広げ過ぎない
色々な人と知り合って人脈を築けば、ビジネスのうまい話が転がりこんでくるかも…という考えから、起業するととにかく人脈を広げようとする人が多いです。
しかし、人脈は作ったら維持しないといけないもの。日々の付き合いは増えますし、自分に利益のある人脈ばかりができるとも限りません。
ビジネスに結びつけるならば、人脈は「広さ」より「濃さ」の方が重要なのです。
本書には、普通の会社員でも独立でき、大儲けできなくても会社員時代よりはたくさんお金を稼げるようになるためのノウハウが多く紹介されています。
会社員でいつづけることのメリットがどんどん失われている昨今、たしかに独立はストレスと決別し、収入を上げる手段の一つです。
本格的に独立・起業する前の準備段階として、本書のノウハウを使った“土日起業”をしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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