「ユニクロ」は野球、「アップル」はサッカー、ではトヨタは?

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「ユニクロ」は野球、「アップル」はサッカー、ではトヨタは?

 突然ですが、ユニクロは野球型、アップルはサッカー型と聞いて、何のことだかわかりますか?
 実はこれ、企業のスタイルの話なんです。
 『ユニクロは野球型? アップルはサッカー型? “確率”と“連動”でビジネスに勝つ方法』(斎藤広達/著、大和出版/刊)は、企業を「野球型」と「サッカー型」に分類して、それぞれの活動の特性や、ビジネスモデル、ビジネスをする際に気をつけるべきことをわかりやすく解説しています。
 では、ここで質問。
 トヨタとBMW、それぞれのスタイルは野球型でしょうか、サッカー型でしょうか?

■すべての商品がヒットしなくても、看板商品が収益の基盤になる「野球型」ビジネス
 野球は確率のスポーツだと言われます。
 どんなに優秀な選手でも、ヒットを打てるのはせいぜい10回に3回。四球などでの出塁を含めても、10回に4回塁に出られれば一流です。どんなに練習を重ねたとしても、多少ヒットを打てる確率を上げることはできるでしょうが、全打席ヒットを打つことは不可能です。
 それだけに打線の組み方(商品ラインナップの決め方)や、選手の変え時(モデルチェンジのタイミング)が、得点(収益)をあげるカギになります。
 こういった点で、数ある商品ラインナップの中でも看板車種が収益の基盤になってくれれば黒字決算ができるユニクロやトヨタは、9人いる打者のうち誰かがタイムリーヒットを打ってくれれば点が入る野球と確かに似ていますよね。

■企業コンセプトを体現する「サッカー型」ビジネス
 「サッカー型」ビジネスの特徴は、明確な企業コンセプトを体現するために、スタッフそれぞれが綿密に連動している点にあります。それは、ゴールという目的に向かって各ポジションの選手が連携・連動してボールを運ぶサッカーという競技の特質と重なります。
 BMWには「駆け抜ける歓び」というブランド教義があり、アップルにも「革新的な商品やサービスを通じて、お客様に最高のユーザー経験をもたらすことにコミットする」というコンセプトがあります。
 これらのコンセプトを体現するために、スタッフ全員が連携している点で、BMWやアップルは「サッカー型」だと言えるのです。

 厳密に言えば、野球型とサッカー型は相反するものではなく、多くの企業は野球型の面とサッカー型の面を両方持っています。
 しかし、「野球型」「サッカー型」と分けて企業をみることで、各企業の活動がクリアに見えると、著者である斎藤さんは言います。
 
 本書は、野球とサッカーそれぞれの特質を解説することで、企業活動やビジネスモデルなど、各企業がどのようにお金を稼ぎ、運営されているのかを明らかにしています。
 なじみ深いスポーツを例として組織の全体像を掴むことができるという点で、本書は若手ビジネスパーソンや、就職活動をしている学生の方にとって大いに役立つはずです。
(新刊JP編集部)



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