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京都人がコッソリ教える『祇園祭』を遊ぶコツ

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今週、7月16日(木)には宵山、そして17日(金)には山鉾巡行とクライマックスを迎える、日本三大祭のひとつ、京都の祇園祭。1200年の歴史を持ち、7月1日から31日までの一ヶ月間もの間行われる見どころが盛りだくさんのお祭りだけあって、何をどう見たらいいのかわからなくて人ごみに疲れて帰っちゃった……なんて失敗をしてしまうことも多いんです。そこで、祇園祭に詳しい地元の人に祭を上手に楽しむコツを聞いてみました。


宵々々々山から風情を味わう
祇園祭で最も混み合うのは、山鉾巡行とその前日である宵山。でも、山や鉾が町に立つのは13日の宵々々々山(正式な言い方ではありません)からです。「山や鉾が立てば、夜7時ごろからそれぞれに祇園囃子の“コンチキチン”の演奏もあるのですが、まだ観光客も多くありませんし、地元の人がのんびり楽しんでいて風情があります。コンチキチンを聞きながら近くの店で一杯飲むのもおすすめ」とのこと。人ごみが苦手な人は、一足早く13日や14日の夜に行ってみてはいかがでしょうか。


“御集印帳”を片手に山鉾スタンプラリー
祇園祭で建てられる山鉾は全部で32基。京都市営地下鉄四条駅(または阪急京都線烏丸駅)あたりを中心に、東西南北に点在しています。「初めての人は、長刀鉾(なぎなたほこ)から月鉾(つきほこ)あたりを何となく見て帰ってしまうのですが、山や鉾を見に行くと朱印(黒印)をもらえるので、スタンプラリー感覚で回るのも楽しいですよ」。でも、32基も回るのにどのくらい時間がかかるんでしょうか? 「うーん、朝から回れば夜までには終わります」。なっ、なかなか大変そう。御集印帳は書店や各山鉾で販売されています。


屏風祭をメインに楽しむ
7月14日から16日の宵山までは、別名“屏風祭”とも呼ばれており、山鉾町の旧家は秘蔵の屏風などを飾り付けて座敷を公開します。「山鉾町にあたる室町通りや新町通りは呉服で栄えた町。だからこそ、豪華な山鉾を建てて競い合ったんですよね。屏風祭では、各家の秘蔵の品々が公開されるだけでなく、京町家の空間を経験するよい機会。屏風祭をメインに巡りながら、山鉾の風情を楽しむというのも粋だと思います」。毎年15ヶ所以上で、屏風祭公開が行われているそうです(有料の場合もあり)。


“動く美術館”を体験する
14日~16日の間、“動く美術館”とも呼ばれる鉾の上に登ることができます。「鉾の天井、破風などのすべてに細工が施されており、間近で見ると息を呑むうつくしさです」。鉾に上がるのは有料で、一部の鉾では昔どおりに女人禁制の場合もあるのでご確認を。また、各山では懸装品(けそうひん)の数々を、それぞれの町会所で展示しています。なかには遠く中国、ペルシャ、ベルギーなどから来たタペストリーや、円山応挙の作品もあるので、こちらも見逃せません。


厄除け・ご利益をゲット
各山鉾では「ちまき」が売られていますが、これは家の門口につけておくと1年間、災難・厄除けになるというもの(食べられません)。また、各山鉾ではそれぞれの由来にちなんだご利益のあるお守りが売られています。「たとえば、『鯉山』は登竜門の説話「竜門の滝を登る鯉は竜になる」にちなんで、水しぶきをあげて登る鯉が飾られており、立身出世のお守りがいただけます。『保昌山』は恋愛成就、『橋弁慶山』は力守りなどなど、個性豊かなお守りは14日~16日の間だけしか売られていないんですよ」。たしかに、宵山の夜に山鉾町の子どもたちが「つねは出ません今晩かぎり」と歌っているのを聞いたことが。


山鉾巡行観覧スポット
山鉾巡行は、7月17日の午前9時に四条烏丸を出発し、32基の山鉾が京都の町なかをぐるりと練り歩くというもの。「最初の“辻回し”がある四条河原町が一番込み合います。山鉾にも緊張感があって四条河原町の辻回しは面白いのですが……人ごみがひどすぎます。思い切って京都市役所前あたりで、10時ごろから場所を取って待っているほうがいいかもしれません」。人が混み合う場所を上手に避けながら、見どころをしっかり押さえるのがコツということでしょうか。


日本最大級の神輿は大迫力
祇園祭というと山鉾ばかりが注目されますが、もう一つの主役が7月17日と24日の夕方から夜に町中を練って歩く3基の神輿。この神輿、実は日本最大級の重さがあると言われ、神輿ファンにはたまらない迫力なのだそう。「17日に八坂神社から出た3基の神輿は“ホイットホイット”と町を練ってから、四条寺町の『御旅所』に1週間鎮座します。そして24日に『御旅所』から出てまた町を練って八坂神社に戻ります。山鉾が静かで女性的な美しさなのに対し神輿は男性的な雄々しさ。京都の二面性が垣間見れる気がします」。ちなみに、山鉾も神輿も町を清めて疫病などから守るという意味があるのだとか。

祇園祭って、まったくいろんな楽しみ方があって奥深いですね。ちなみに、詳しい行事の日程などは「京都新聞の祇園祭特集に限る」そうです。
 
祇園祭2009:京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/gion/gion.html


祇園祭ベストガイド
山鉾マップ、行事スケジュール、各山鉾の詳細解説付き。ご集印帳としても使える便利な一冊。
京都祇園祭手帳 (河原書店の手帳ブック) (単行本)


 

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記者:

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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