恐ろしく美しい『ホラー映画アート集』 膨大なビジュアル資料で魅せる“ホラー”と“映画”の100年の歴史[ホラー通信]

家宝がひとつ増えてしまいそうです。

ページをめくるごとに高揚感でいっぱいになる、恐ろしく美麗な書籍『ホラー映画アート集』が6/29にリリース。今のうちに本棚にスペースを空けておくことをオススメします。

2017年にリリースされたスティーブン・ジョーンズによる『The Art of Horror Movies: An Illustrated History』の待望の日本語版となるこちらの書籍。
ページを開くと目を奪われるのは、ホラー映画のポスター・広告・宣材物・書籍・雑誌などなど600点超にもおよぶ色鮮やかなビジュアル資料。国ごとの個性が垣間見える各国版ビジュアルから、世界各国の素晴らしいアーティストが作品への愛を込めて制作したオリジナル作品まで収録され、全ページから放たれる吸引力が凄まじいことになっております。中にはこの本のために制作された未発表アート作品も。

ビジュアル資料だけではありません。“映画”そのものが生まれた1900年代から現代に至るまでの“ホラー映画”発展の全歴史を丁寧に解説。『死霊のはらわた』『悪魔のいけにえ』といった、ホラー映画を語る上で必ず名前が挙がるような作品はもちろんのこと、『チャイルド・プレイ』『エルム街の悪夢』のような人気シリーズ、そして『アンフレンデッド』『ウィッチ』のようなかなり最近の作品まで、作品規模の大小を問わず言及されているのには恐れ入ります。巻末に膨大な量の掲載作品の索引があるので、あなたのお気に入りの映画を探すのも楽しいでしょう。

序文を寄稿しているのは、『狼男アメリカン』を手掛け『マスターズ・オブ・ホラー』にも参加したジョン・ランディス監督。現在は脚本家として活躍する子息マックス・ランディスの幼少期の怖がりっぷりもちょこっと暴露しております。

読み応えのある文章といつまでも眺めていられるようなアートの数々を収録した『ホラー映画アート集』。ぜひともゆっくりと、そしてじっくりとご堪能ください。

『ホラー映画アート集』
著者:スティーブン・ジョーンズ
序文:ジョン・ランディス監督
仕様:A4 変型/並製/ 256 頁
価格:3,996 円(本体 3,700 円 + 税)
ISBN:978-4-909087-17-1
発行:スペースシャワーネットワーク

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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