世界中でネットができるようになるマスク氏のSpaceXのプロトタイプ衛星通信、「遅延は25ミリ秒、ゲームを十分楽しめる」レベルに

イーロン・マスク氏のロケット開発会社SpaceXがプロトタイプの通信衛星を打ち上げてから3カ月。衛星のその後の状態について、マスク氏はこのほどツイッターで「通信は広帯域で、遅延(反応速度)は25ミリ秒。素早い反応が求められるビデオゲームも十分楽しめる」と明らかにした。

世界中で低コストのブロードバンドを楽しめる時代が一歩近づいたようだ。

・衛星4000基以上で構築

SpaceXは衛星インターネット計画「スターリンク」を進めている。これは衛星4000基超を打ち上げて、全世界でブロードバンドサービスを利用できるようにするというもの。

これにより、現在インターネットにつながらないようなところでも利用でき、また地上のインフラ整備をする必要もなくなるというメリットがある。

衛星を活用したインターネットは目新しいものではないが、スターリンクでは低軌道衛星を多数投入することで遅延を縮小し、また広範囲をカバーする。

・次々に衛星打ち上げへ

この世界が注目するプロジェクト、SpaceXは2月にプロトタイプ衛星2基を打ち上げていたが、これが今回、マスク氏がツイッターで言及した衛星TinTin A & Bだ。

通常、ゲームを楽しむには、遅延は50ミリ秒内に抑えるのが望ましいとされ、遅延25ミリ秒というとなかなか快適にゲームを楽しめることになる。今後この遅延をどれだけ少なくできるかに注目が集まる。

同事業はすでに米連邦通信委員会(FCC)の認可を得ていて、数年かけて次々に通信衛星を打ち上げていく見込みという。

Elon Musk/Twitter

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