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宝くじの悲劇!? 「年末ジャンボ1億円当選男」最悪の顛末 – 第3回 –

第1回
http://getnews.jp/archives/2009467 [リンク]

第2回
http://getnews.jp/archives/2009470

ジャンボ宝くじで2等の1億円を手に入れた西田春夫さん(仮名・56歳)の元には、近しい兄弟や宗教信者の親戚、難病を抱えた遠縁の親類、ボランティア団体などが金の無心にやってきた。数千万を半年以内に失った彼。さらに災難は続くのだった。

絶対におまえのトコに投資なんかせん!

まあ、当選してから半年くらい経ったときのことですわ。自分の金を預けてた地元の銀行の支店長が、僕の家にやってきたんです。菓子折り持ってね。高級スーツのインテリ風の男やったんですけど、まぁ仕事が趣味みたいな奴でしたわ。

自宅に上がり込むなり、何を言い出すんかな、と思ってたんですけど、モミ手でいきなり「当行の投資信託の商品にぜひ預金を!」と……。

渋った顔をすると、土下座して頼んでくるんです。地銀の3,000万円は手つかずやったのは確かですけど、その情報片手にノコノコやってくるのが気に入らんかった。もう、人なんか信用してないし、腹立ってきてね。

「そんなもん金持ちなんかほかにもぎょうさんおるやろ! なんでオレんところにくるねん!
「非常にいい商品なので、ぜひと思いまして!」
「ほかにいかんかい! なんで、投資なんかせなアカンねん!」
「あのぅ……お言葉ですが、宝くじに当選されたほとんどの方が当選金を3年以内に無くされるというデータもありまして」
おぉぉぉぉ、おまえぇぇぇ~! なんでそれを!
「このあたりのエリアのみなさんには有名な話です、よ……」

よく考えたら、この支店長は僕のことを考えてくれてたんかもしれんのですけど、このときの僕はそれどころやない。

か、か、か、か、かぁぁ、帰れぇぇ!

みんな知っている。近隣の住人はみんな敵や、そんな感覚でしたね。人間いうのは、恐っとろしいもんですわ。

それで、すぐさま断ったんですけど、銀行で金を下ろすたびに副支店長が頭を下げて、いちいち応接室に連れて行かれますねん。さすがに、こっちもキレてしもうて、あるときに支店長をどやしつけてやったんです。

「おまえ、人の米びつ覗くような真似しやがって、ええ加減にせえよ!」
「私は、当選金を今後の人生に有効利用されるように……」
それが大きなお世話やと言うとるんや! 誰がおまえのところに投資なんかするか! アッホ!!
「……」

苦虫を嚙み潰したよう顔になった支店長の拳が強く握られてました。
それからですわ、信託会社や資産運用会社を名乗った怪しい電話が1日に10件以上かかってきはじめたのは。たぶん、あの支店長が僕の個人情報を流したんやないかな、と思っとります。

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