ブロックチェーンを活用した直販プラットフォーム「INS Ecosystem」が開発中

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モスクワで2017年春から開発がすすめられている「INS Ecosystem(アイ・エヌ・エス・エコシステム)」は、農家やメーカーなどの生産者と消費者をつなぎ、商品を直接販売する、ブロックチェーン技術をベースとしたオンラインプラットフォーム。

卸売業者はもちろん、食料品や日用雑貨の市場で影響力を持つ小売チェーンを介在させないことにより、消費者に良質な商品を安く届け、生産者の収益性を向上させることを目的としている。

・ブロックチェーンを活用し、生産者と消費者を直接つなぐ

「INS Ecosystem」は、ブロックチェーンプラットフォームのイーサリアム(Ethereum)をベースとし、「INS」と呼ばれる独自トークンを発行。

生産者が「INS Ecosystem」に販売したい商品とその価格を登録し、消費者がオンラインで注文すると、生産者は、配送拠点となる“フルフィルメントセンター”まで商品を輸送し、さらに、「INS Ecosystem」が委託する配送業者が消費者の指定場所まで配送する仕組みだ。

消費者から生産者への支払には、ドルをはじめとする法定通貨、ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨に加え、「INS」のトークンも利用可能。

一方、生産者は、自社が保有する「INS」を、クーポン券や付与ポイントとして消費者に割り当てることができる。

・2018年内の本格稼働を目指す

「INS Ecosystem」には、多くの生産者が関心を寄せており、すでにユニリーバやマース(Mars)らの大手メーカーが、このプラットフォームへの参入の意思を示す覚書に署名している。

また、「INS Ecosystem」では、2017年12月、ICO(新規仮想通貨公開)を通じ、およそ4200万ドル(約47.5億円)の資金調達にも成功。

2018年内にオンラインプラットフォームを完全稼働させるべく、さらに開発を加速していく方針だ。(文 松岡由希子)

INS Ecosystem

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