オンキヨーのAmazon Alexa対応スマートスピーカー『P3』レビュー パワフルなサウンドと『Spotify』連携が魅力
オンキヨーが発売した『Amazon Alexa』対応のスマートスピーカー『P3』のレビューをお届けします。
『P3(VC-PX30(B)』は、Amazonのクラウドベースの音声アシスタント『Amazon Alexa』対応のスマートスピーカー。2.5インチ デュアルフルレンジドライバーとパッシブラジエーターを搭載し、広がりがある音質を実現しているほか、DSPスイッチングアンプによりパワフルなサウンドが再生可能。
『Amazon Echo』が本体サイズ88×88×148mm、重量821gであるのに対して、『P3』は本体サイズ166.7×106×201.5mm、重量1.6kgと、ボリューム感のあるサイズ。オーディオ機器らしいたたずまいです。
上部パネルには、4コのプリセットボタン、再生/一時停止ボタン、ボリュームボタン、ミュートボタン、音声による呼びかけではなく直接呼びかける『Amazon Alexa』ボタン、その外周にライトリングを搭載。プリセットボタンについては後述します。
背面パネルには、電源ボタン、Wi-Fiのセットアップ用ボタン、リセットボタン、microUSBとUSBポート、ミニプラグの入力端子と出力端子、ACアダプターの接続端子があります。microUSBポートとUSBポートは製品の修理サービスに利用するもので、ユーザーは使えません。
初期設定と操作には、iOS/Android用アプリ『Onkyo Music Control』を利用します。本体の電源を入れると、ライトリングがオレンジ色に点灯して回りだすので、アプリを起動。「Set Up Play-Fi Device」のメニューをタップして初期設定を開始します。
ONKYOブランドの機器のセットアップであることを確認されるので、「はい」をタップして継続。機器リストが表示されるので、「Onkyo VC-PX30」をタップして選択します。アプリがデバイスを検出したら、「セットアップ」をタップしてWi-Fiの設定が可能になります。Wi-Fiのパスワードを入力して認証が成功すると、「バスルーム」「ベッドルーム」「リビングルーム」など、機器の名前を選択してネットワーク設定が完了。
続いて、『Amazon Alexa』のサービスに接続するため、Amazonアカウントで認証して初期設定はすべて完了します。
あとは「アレクサ、今日のニュースは?」など話しかけてスマートスピーカーとして利用できます。「アレクサ、今日の天気は?」など、デバイスの現在地が必要なサービスについては、別途『Amazon Alexa』アプリで機器の所在地の設定が必要なほか、スキルを追加する際にも『Amazon Alexa』アプリから設定する必要があります。
『P3』は、ワイヤレスオーディオ技術の『DTS Play-Fi』に対応。対応するストリーミング音楽サービスを『P3』で再生したり、対応オーディオ機器をグループ化して、『P3』で再生する音楽を設置場所の異なる機器でも同時に再生できます。
なぜか日本の『Amazon Echo』ではまだ連携できない『Spotify』も、この『DTS Play-Fi』を利用して『P3』と連携が可能。
『Spotify』でプレイリストを再生中にプリセットボタンを押すと、そのプレイリストをボタンに設定できます。これにより、アプリを起動しなくてもボタンを押すだけでプレイリストの再生が可能に。
ガジェット通信が運営するイベントスペース“ガジェット通信フロア”で、大音量で音楽を鳴らしてみました。最大ボリュームでも音割れすることがなく、ボーカルがはっきり聞き取れる高音質。一般家庭で最大音量まで上げられる環境はなかなかないと思いますが、オーディオ機器としてのパワーと実力を感じることができました。最大ボリュームでは「アレクサ!」と大声で呼びかけてもなかなか反応してくれませんが、本体の『Amazon Alexa』ボタンを押すと音量を下げて音声入力を受け付けてくれます。
ライン入出力や『DTS Play-Fi』対応機器とのワイヤレス接続により、オーディオ機器と強力に連携するスマートスピーカーとして活用できそうな『P3』。『Spotify』ユーザーやオーディオファンはチェックしてみては。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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