ミーク・ミル、重すぎる懲役刑にヒップホップ界から反発 裁判官の私怨を指摘し控訴

ミーク・ミル、重すぎる懲役刑にヒップホップ界から反発 裁判官の私怨を指摘し控訴

 2017年11月6日、米ラッパーのミーク・ミルが執行猶予違反の罪で懲役2年から4年の実刑を言い渡された。2008年の銃と薬物がらみの事件で執行猶予中だったミークが、薬物検査に引っ掛かったことと、移動を制限する裁判所命令を守らなかったことを理由に一般訴訟裁判所のGenece Brinkley裁判官が判決を言い渡した。

 この明らかに重すぎる判決にヒップホップ界が騒然としている。T.I.やNipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)はミークに前向きでいるようにと激励するメッセージを送り、ジェイ・Zも「不当で高圧的だ」とBrinkley裁判官の判断を自身のFacebookで批判した。

 ミークの弁護士、ジョー・タコピーナは判決を不服として控訴すると明言しており、Brinkley裁判官がミークに対して個人的な復讐を行なっていると指摘している。

 米ビルボードとのインタビューに応じたタコピーナは、「(Brinkley裁判官)は(ミーク)に夢中なんだ。彼がホームレスの人たちの為に行なった社会奉仕活動の時も姿を現した。彼女がやって来て(ミークと一緒の)テーブルに座ったんだ。彼女は裁判官だ。アメリカの裁判官を誰でもいいからつかまえて、保護観察中の社会奉仕活動に何回行ったことがあるか聞けば答えはゼロだろう」と憤った。

 タコピーナはインタビューで、Brinkley裁判官がミークにボーイズ・II・メンの楽曲をレコーディングして自分の名前を最後にシャウトアウトしてほしいとリクエストしていたことや、ロック・ネイションから離れて自分の友人のレコード・レーベルに移籍してほしいと頼むなど、裁判官として不適切な行動をとっていたことを明かしている。

 判決を受けた後のミークの様子について彼は、「彼は強い若者だ。彼の為に戦っている人たちが大勢いることも分かっている。この件については抗議の声が噴出している。マイク・ルービン(ミークの出身地、フィラデルフィアのNBAチーム、セブンティシクサーズの共同所有者)は完全にキレていた。ジェイ・Zだってそうだ。あのコミュニティで絶大な力を持っている者たちはこんなことを大人しく受け入れない。これから本当に強力で激しい反応があるだろう」とコメントした。

 「我々は控訴する。(この問題が)是正されるまで控訴を続ける。是正されるだろうと確信している」と彼は今後について語っている。

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