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【日曜版】にほんのたてもの『せんだいメディアテーク』【第1回】

せんだいメディアテーク

「建築家」と言われ、誰かの名前が頭に思い浮かぶ人はいるでしょうか。日本でも展覧会などが開催されている『ル・コルビュジエ』などは知っている方が多いかもしれません。またコルビュジエと並び3大巨匠と称される『フランク・ロイド・ライト』、『ミース・ファン・デル・ローエ』あたりを知っている方がいらっしゃるなら、建築家を知っているほうだと言えるでしょう。そして一般的に最もよく知られた日本人の建築家といえば、現代建築の巨匠『安藤忠雄』になるでしょうか。近年では東急電鉄の『渋谷駅』を手がけています。
しかし、世界を舞台に名を馳せた建築家、建築物は、日本にもまだまだたくさんいる/あるのです。そんな建築家、建築物にスポットを当てて紹介していくシリーズ『にほんのたてもの』。第1回は世界を舞台に活躍している、日本を代表する建築家の1人『伊東豊雄』です。

せんだいメディアテーク

国内の建築物で世界から最も注目を集めているものの1つが、杜の都・仙台にあります。日本が誇る建築家の1人、伊東豊雄が手がけた『せんだいメディアテーク』。この建物が世界から注目を集めている理由は、その特殊な構造にあります。
みなさん、デパートに行ったことはありますか? 伊勢丹、高島屋、西武、阪急、大丸。行ったことがある方は、その店内を思い出してみて下さい。そして集合住宅でも一軒家でもかまいません。自分の家がある方は、あたりを見渡してみて下さい。さてさて、建物というのは一般的に垂直な柱が等間隔に並んでいますよね。そしてその柱が梁(はり)を支えているという構造が、現代建築の基本的な構造なんです(この柱と梁による構造を『ラーメン構造』といい、お笑いコンビ『ラーメンズ』の由来となったとの説も)。

せんだいメディアテーク

しかし、この建物にはその“柱”が存在していないのです。建物を支えるために存在しているのは内部を貫いている“チューブ”と呼ばれるモノ。白く細いスチールパイプが網状に組まれており、水や電気などのインフラ設備、エレベーターや階段など人の動線を内包しています。そして透き通るような外観のため、フロアには圧迫感がないのです。不均質に配置されたチューブはまるで、『せんだいメディアテーク』という巨大な水槽の中にゆらめくジャイアントケルプのようですね。実際にそういったイメージが伊東豊雄にはあったそうです。

sendaimedia04

その華美な外観だけではなく、「現代建築の基本的な構造を打破する試み」、「近代建築の常識に対する挑戦」、そんな目線で眺めてみると、より楽しめる建物になるでしょう。『せんだいメディアテーク』は様々なメディア情報を保管・公開している他、カフェ、レンタルスペースなども併設されていますので、近隣の方はぜひ一度利用されることをおすすめします(写真付きの詳細な記事はこちら)。
 

■せんだいメディアテーク [Link]

設計 : 伊東豊雄建築設計事務所
所在 : 宮城県仙台市青葉区春日町2-1
最寄 : 地下鉄・勾当台公園駅
竣工 : 2000年8月
用途 : 複合施設
営業 : 9時00分~22時00分
入場 : 無料
見所 : 全て
評価 : ☆☆☆

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