深夜23時でも店内パンパン! 山形・天童「茂利多屋」の凄すぎる食堂文化
全国のラーメンを食べ歩くラーメンライター、井手隊長です。
今回は山形・天童の地元客に愛される老舗食堂を紹介したい。
山形・天童の国道13号線沿いに、夜遅くまで営業を続ける「食堂・弁当 茂利多屋」がある。1982年創業というから、すでに40年以上の歴史を持つ老舗だ。
今回訪れたのは23時を過ぎてから。それでも店内は驚くほど混んでいた。席はほぼ埋まっている。
しかも面白いのが、深夜の食堂にありがちな飲み客がほとんどいないこと。みんな黙々と食事をしているのである。
この時間に、これだけの人が、これだけ真剣に飯を食っている。なんとも凄い光景だ。東京の感覚で考えると、深夜営業の店といえば居酒屋やファストフードを思い浮かべるが、ここではちゃんとした「食事」をするために人が集まっている。国道沿いの老舗食堂ならではの風景なのだろう。
茂利多屋は、大食いYouTuberの「はらぺこツインズ」が訪れて爆食いしたことでも話題になったお店。
注文は食券機で食券を購入し、カウンターに渡す。料理ができると番号を呼ばれ、自分で取りに行くセルフサービス方式だ。
ただし、この番号の呼び出しがなかなか味わい深い。マイクを使って呼ぶ人もいれば、普通の声で呼ぶ人もいる。油断していると自分の番号を聞き逃しそうになるので、店内放送にはしっかり耳を澄ませておきたい。
「みそラーメン」を注文。価格は650円。
どんぶりにはスープがなみなみと入っている。具はひき肉、モヤシ、ニンジン、ネギ。麺は中縮れ。
スープはサラッとしていて、味噌ラーメンとしては重たくない。味噌の風味が前面に出過ぎることもなく、じんわり旨い。ひき肉と野菜もたっぷり入っていて、これで650円という価格にも驚かされる。
「チャーシューメン」もいただいた。こちらは750円。
具はチャーシュー4枚、ネギ、メンマ、ノリ。スープはあっさりした動物系のまろやかな醤油味で、こちらも食べやすい味わいだ。
厚めに切られたチャーシューは柔らかくて食べ応え十分。斜めの断面には焼き目もあり、肉の存在感がしっかりある。このチャーシューはおそらくここの目玉メニューだろう。
味噌も醤油も、派手さで勝負するタイプではない。だが、深夜にこの味を食べると妙に旨い。そして、これだけのボリュームを手頃な価格で提供していることも含めて、茂利多屋という店の魅力なのだと思う。
考えてみれば、1982年創業。40年以上にわたって営業を続け、その間に世の中の食事情も大きく変わった。それでも夜遅くまで店を開け、23時を過ぎても客が次々とやって来る。明らかに地域の生活の一部になっている店なのだ。
こういう店を見ると、地方の食文化の奥深さを感じる。凄い空間だった。ナイス社会科見学!
食堂・弁当 茂利多屋
山形県天童市中里7丁目4−12
023-655-5014
(執筆者: 井手隊長)
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