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松本潤は「本当は不器用で誰よりも努力してここにいる人」 有村架純は「寡黙で芯の強い女優」【行定監督手紙全文】

2006年版『この恋愛小説がすごい』の第1位に輝いた作家・島本理生による禁断の純愛物語を、嵐の松本潤さん主演で映画化した『ナラタージュ』が10月7日(土)に全国289スクリーンで公開し、ぴあの初日満足度No.1、大ヒットスタートを記録。韓国の釜山国際映画祭にも正式招待されるなど、海外でも注目を集めています。

10月16日にはTOHOシネマズ六本木ヒルズで、主演の松本潤さん、有村架純さん、行定勲監督登壇の大ヒット御礼舞台挨拶が行われました。

『ナラタージュ』は、高校教師と生徒という立場で出会った葉山(松本潤)と泉(有村架純)が時を経て運命的再会を果たし、一生に一度の許されぬ恋に身を焦がしていくラブストーリー。

雨の描写が印象的な作品にもなっていますが、この舞台挨拶の日もちょうど朝から雨模様でした。

松本「あまり連絡をいただかない人から連絡がくる」映画『ナラタージュ』は語り合うことができる作品

松本:お足元の悪い日に劇場に足を運んでいただき嬉しいです、ありがとうございます。けれど、今日朝起きて東京に雨が降っているなぁっていうのが、この映画っぽいなと思って、むしろ良い日だなと個人的には思いました。

有村:私も今朝雨が降っていて、「あ、天気も味方してくれているのかな」と思いました。「雨が降るたびに今も私はあなたを思い出す」という泉の言葉があるんですが、私は雨が降るたびにきっと『ナラタージュ』を思い出すんだろうなと思います。なので、今日という日をみなさんも雨が降るたびに思い出す時間になったらいいと思っています。

行定勲監督:今回、かなり舞台挨拶をしているなと思うんですけど、そのたびに満員の観客のみなさんに来ていただいて、それは(韓国の)釜山国際映画祭でも同じで。同じように満員でチケットが取れないって知り合いに嫌味を言われました(笑)。それくらい、たくさんの人たちに観ていただいてることが、本当にありがたいと思っています。

――ヒットを受けていかがですか?

松本:僕自身も普段あまり連絡をいただかない友人から、たくさん連絡をもらっています。この間、年上の男性の方から久しぶりにメールをいただいて、「映画を観に行きました。どうしても感想を伝えたくなったので連絡しました」ってすごく長い感想をいただいたりとか。僕の友人が六本木ヒルズの映画館に観に来たらしいんですけど、平日の昼間にたくさんの人が劇場に入っているというのを僕に教えてくれて、それもすごく嬉しかったですね。


――有村さんは釜山国際映画祭はいかがでしたか?

有村:作品や監督をリスペクトされている方がとても多くて。上映後にお客様の質問に答えてコミュニケーションをとる時間があったんですけど、女性も男性も、ものすごい人数が手を挙げてくださって、監督や私に質問をしてくださいました。2歩、3歩踏み込んだ質問もあって、私もそれ聞かれたことないな、と思うようなことばかりでとっても楽しかったです。

行定監督:釜山でもみんなにすごく言われたのは、韓国でもこういうラブストーリーが作られなくなったということ。彼らの言葉を借りると、「本格的なラブストーリーはこういうものなんじゃないか」と。人を傷つけ合ったり、悲しいこともあったり、でもそれを乗り越えて成長する。そういうものがかつてあったラブストーリーだったのに、今はどちらかというと、そういうものがない。「そうじゃないものが観たかった」と。韓国の人ってハッキリ意見を言うので、「これが自分たちの物語だと思えるかどうかによって、この映画を支持できる、できないというのがあるから、そういう議論をみんなでしてるんだ」と言われました。日本も同じだと思いますね。同じ作品でも男女で絶対感想が違うんですよ。それが面白いなと。生々しいからかな? 作品を肯定できるとか、否定するとか、それぞれの考え方がある。でも、否定されるものをあえて作っている気もするんですよ。普段だったら(リアルな生活で起きたら)否定されるけど、ラブストーリーの主人公たちがそこに直面することで、完全否定だけでは片付けられないことになっていくっていうのがやっぱり人間的な面白さなので、そこは伝わっているなあという感じがします。

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