【動画】SF映画から出てきたみたい AI搭載のロボットトイ『COZMO(コズモ)』と遊んできたよ
タカラトミーは7月11日、AI搭載のロボットトイ『COZMO(コズモ)』を9月23日に発売することを発表。ガジェット通信は事前取材で一足先に『COZMO』と遊んできました。
『COZMO』は、米Anki社が2016年に発売、昨年のクリスマスシーズンに75ドル以上の高価格帯玩具で2位のヒットを飛ばしたロボットトイ。専用アプリをインストールしたスマートフォンとWi-Fiで接続し、カメラで撮影した外部環境を認知する“ビジョン&センシング”、頭部のディスプレーに表示する目の表情や声、動きで感情を表現する“アニマトロニクス”、環境を認識して適切な感情を表現したり行動する“AI”、ユーザーと一緒に遊べる“インタラクティブコンテンツ”という高度な機能を実現しています。
付属のキューブを持ち上げて遊んだり、ユーザーと一緒に遊んだり、ユーザーの顔と名前を覚えて呼びかけたり、アプリ上で動作をプログラミングできたりする実際の動作は、動画でご覧いただけます。
AI搭載のロボットトイ『COZMO(コズモ)』と遊んできたよ(YouTube)
https://youtu.be/4T1E9MvqeJw
機械ボイスのおしゃべりや目の多彩な表情、ユーザーを目で追い「遊ぼう」とアピールする仕草など、まるで生きていて感情があるように見えてしまう高機能っぷり。SF映画から出てきたかのようです。
20分でフル充電でき、約80分の動作が可能。充電中にいびきをかいて寝ている姿もカワイイですよ。
『COZMO』は9月23日に全国の玩具専門店、百貨店、量販店、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングサイト『タカラトミーモール』などで発売。価格は2万6980円(税別)です。
※発表会内容を追記
7月11日、タカラトミーは『COZMO』の発表会を開催しました。タカラトミー代表取締役社長のH.G.メイ氏は従来のロボットトイとは「次元が違う新しい玩具」と評価。開発元のAnki社からCEOのBoris Sofman氏が登壇し、開発の背景や特徴について語りました。
Boris Sofman氏によると、『COZMO』は映画に出てくるような心と個性を持ったロボットを実現することを目的に、様々な分野の専門家を集めて開発しているのが大きな特徴。これにはピクサーやドリームワークス出身のアニメーター、ゲームデザイナー、AI開発者、機械技術者、ロボット技術者といったメンバーが含まれます。
部品点数は360点、プログラムのコードは160万行という規模になるとのこと。アプリ上で簡単な動作のプログラミングができることは動画でも紹介していますが、PythonベースのSDKを公開し、ユーザーによるアプリケーションの開発を可能にしています。
介護やセキュリティ分野など、おもちゃ以外の用途での利用が期待されること、カメラの視覚センシングや、現在は実装されていない音声の認識にディープラーニング技術の応用を検討していることなど、発表会では今後の展望も明らかに。おもちゃからさらに進んだ、人の役に立つ存在にアップデートされる日も、そう遠くなさそうな印象を持ちました。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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