2ちゃんねる「ひろゆき」を逮捕したがっているのは誰?
3月11日を過ぎてから、読売新聞、産経新聞、と立て続けに「2ちゃんねる・薬板の書き込み削除に関する報道」が行われている。
「去年11月末に行われた捜査に関する報道を、なぜこのタイミングで行うのか?」関係者は首をかしげる。
また、3月29日の産経新聞の報道に至っては、「元管理人側に広告収入 2ちゃんねる覚醒剤書き込み放置 当時の運営関与か」という見出しで報じている。
この記事で興味深いのは「2ちゃんねる覚醒剤書き込み放置」とする主題から、2ちゃんねるの広告収入に誘導し、「覚せい剤」と「広告収入」という、ワードを関連付けている点だ。
「現在2chのアドバイザー的ポジションに居る“ひろゆき”が広告収入を受け取っていた(らしい?)」話と、「覚せい剤書き込み放置」が、関連付けられるべきワードなのかどうか、というのは、ちょっと頭のまわる人ならすぐわかるかもしれない。
さらに「2ちゃんねるをめぐる収益」と題された“解説図”を見ると、そこに並んだキーワードは
「西村博之」、「アダルトサイト」、「アダルトサイト業者」、「広告料」、「資金の流れ」
というもの。これだけ見たら完全にダーティーだが本当だろうか。
実は「2ちゃんねるにはアダルトサイトの広告は一切無い」と言ったら驚かれるかもしれない。2ちゃんねるのサイドバーにある「BBS PINK」や外部リンクへの誘導を促す「ime.nu」というサイトは、別のサイトだからだというのがその理由。もっとも、ユーザーから見た場合、その区別が難しいかもしれない。
ところが、3月29日、フジテレビの記者が未来検索ブラジル社に取材に来た折には「(私たちが)警察からもらった情報では」という発言をしていた。ところどころで、情報が間違った伝達をしているようだ。
また、同日には産経新聞の記者も取材に来た
産経新聞の記事によれば、
(引用ここから)
「2ちゃんねる関連サイトによると、広告掲載料は大きさや表示位置などによって異なるが、1カ月で150万円以上になることもある。」
「関係者によると、こうした2ちゃんねるに掲載されているアダルトサイトや出会い系サイトなどの広告収入の一部が、業者から同社など複数の企業に支払われていた。2ちゃんねるの運営に関わったことがある関係者は「運営は主に広告収入で賄われている。収益に関与するということは運営に関与することとイコールだ」と証言している。」
(引用ここまで)
……と、事情を知る人間からすると、「覚せい剤書き込み放置」とは無関係な“謎の文章”が連ねられている。
「2ちゃんねるをめぐる収益」は「覚せい剤」と関係あるかのような記事。
この記事について「本当に裏取りをしてああいう記事を書いているのか?」と産経新聞の記者に聞いてみたところ「我々も自信を持って記事を書いている」との発言だった。すごい自信である。
こうした事実と少しずつ異なる数々の恣意(しい)的な報道は、まるで2ch創設者「ひろゆき」の逮捕ありきで動いているかのようだ。
「ひろゆき」が本当に逮捕されるのだとしたら、それは誰の意思なのか。なんの罪状なのだろうか。少なくとも、マスコミ各社が“ある方向”に向かって報道を進めていることは間違いなさそうだ。
2ちゃんねるからの引用
76 名無しさん@12周年 New! 2012/03/29(木) 08:44:16.97 ID:uHm35vaz0
詳しくしらんが、覚せい剤を売る書き込みを放置すると、犯罪なの?壁の塀に「覚せい剤売ります」と落書きされたら、
消さないと、壁の所有者が罪に問われるの?なんかおかしくね?
※図は3/29産経新聞記事「元管理人側に広告収入 2ちゃんねる覚醒剤書き込み放置 当時の運営関与か」より引用
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