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Thundercat『Drunk』Interview

photo : Satomi Yamauchi | edit : Ryoko Kuwahara

photo : Satomi Yamauchi | edit : Ryoko Kuwahara

ケンドリック・ラマー、ファレル・ウィリアムス、フライング・ロータス、マイケル・マクドナルド、ケニー・ ロギンス、ウィズ・カリファ、カマシ・ワシントンなど、ジャンル、人種、年齢などを超えた超豪華アーティストが勢揃いした3rdアルバム『Drunk』でその名を確固たるものにしたThunderat(スティーヴン・ブルーナー)。ジャズの血を色濃く受け継ぎながらもどこまでも広がりを見せる彼の音楽世界は多くのミュージシャンたちの理想郷となっている。全国で即ソールドアウトとなった来日公演でも、グルーヴィーなベースで観客を歓喜させたThundercatにアルバムからバックグラウンドに至るまでを聞いた。

——アルバムはAORのミュージシャンからファレルやケンドリック・ラマーのようなラッパーもいて、ジャンルも人種も年齢もバラバラのゲストを迎え入れているんだけれども、それをThundercatという独特のカラーが覆っているのがすごくフレッシュで面白かったです。

Thundercat「ありがとう。アルバムというものは時間をかけて段々形作られるもので、これまでのプロセスや辿ってきた変化の経緯をおさめたスナップショットのようなものだと思っている。今作でコラボレーションしたのも長年ずっと一緒にやってきた人たちで、最近仲良くなったとか有名だから声をかけたというものではないんだ。それぞれのミュージシャンとの共同活動をパズルのピースのように考えて、一枚の作品としてどうやったらうまくハマるかトライした感じかな。時間の経過とともに、やってきたことがひとつの直線を描いてきた。その賜物がアルバムであって、瞬間的に作られたものではないよ」

——それほどアルバムは長い時間をかけて作ったんですね。

Thundercat「そうだね、常に作曲は続けてきた。去年の中頃からはツアーで書けなくなったけど、それまではずっと曲作りを続けていた。常にいろんなアーティストの制作に関わりながら、自分のアルバムも作られていったんだ」

——そうやって関わったアーティストたちに自分の楽曲も影響を受けていると思いますか?

Thundercat「うん、そう思う」

———多彩なゲストを迎え入れる理由は、音楽的マッチング以外にも、クリエイティヴの場ではジャンルや人種などを超えた美しい世界が築けるという思想も入っているんでしょうか。

Thundercat「まさしくその通りだよ。音楽はEverythingとNothingが共存できる素晴らしいものだと思ってるんだ」

——その言葉を聞いて、いますごく感動してます。

Thundercat「ホント? じゃああと2杯くらい飲んでいいかな(笑)」

——『Drunk』ですね(笑)。

Thundercat「そうそう。でも今日はまだ飲んでないよ、エナジードリンクだけ(笑)。酔っぱらうと面白いよね、全てがファニーに思える」

photo : Satomi Yamauchi | edit : Ryoko Kuwahara

photo : Satomi Yamauchi | edit : Ryoko Kuwahara

——そのファニーという点についても聞かせてください。楽曲はすごくテクニカルでメロディアスなものが多いけど、歌詞はとてもファニーなものが多いですよね。例えば“Fan’s Mail (Tron Song Suite II) ”にある「Cool to be a Cat」の歌詞みたいに。あの歌詞が、僕はすごく好きなんです。自分のテクニカルな楽曲に対して、ファニーな歌詞を合わせようとしたのはなぜなんですか? 自分の楽曲に対して、どういう気持ちでその歌詞を書いているんでしょう?

Thundercat「俺はユーモアが好きでなにかしらにつけてファニーな面を見つけたいと思っている。ユーモアに始まり、ユーモアに終わりたいんだ。シリアスな場面でもどこかしらに常にユーモアを見つけようとしているよ。“Cool to be a Cat”のように自分が正直に心に感じたことを書くというのは簡単そうで実は難しくて、アーティストとしての自分の見せ方などを考えるとそこまで正直になれないものさ。でもそれを取っ払ったところまでいくと、こういうファニーな表現になるんだよね」

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