ボカロDJ、コスプレイヤーが集結! 『Vocaloid Club Party ミクの日合同祭』レポート

TOKYO DOME CITY HALLが「ミクの日大感謝祭」で初音ミクをはじめとするボーカロイドによって熱狂に包まれていた3月9日。この日は「大感謝祭」だけでなく、各地で「ミクの日」を祝うイベントやパーティーが開催されていました。

その中でも、ボーカロイドによってDJやコスプレに目覚めたファンは、川崎にあるアニソンDJバー『club月あかり夢てらす』(以下『月夢』)に集結。9日23時59分から翌日6時30分まで、夜通しボカロソングがノンストップで流し続けるという『Vocaloid Club Party ミクの日合同祭』が開催されました。

club月あかり夢てらす

http://tsukiyume.com/

この日は、『月夢』で定期的に開催されているイベント「Vocaloid High」の他、アニソン・ボカロDJクラブの草分けである秋葉原『MOGRA』の「VOCALOID-ManiaX」、下北沢『REG』で開催されている「VOCALOID FREAK」、渋谷の老舗クラブ『clubasia』で開かれている「AMP」で活躍しているDJ12名が、それぞれの得意分野の選曲で、集まったボカロファンを楽しませました。

一言でボカロと言っても、曲のジャンルは様々。エレクトロなサウンドもあれば、アニソンぽい曲もあり、ネタ曲もあり…。

中でも、DJ megsisは本格的なドラムン・ベースの低音をかけて玄人筋も唸らせるプレイを披露。DJ大輔はロックを中心とした選曲、DJ小原はヒップホップ系を流すなど、ボカロ曲に限らずクラブサウンドの集大成的な内容。集まったファンもジャンルレスで踊り続ける許容範囲の広さで『月夢』全体を揺らしました。

ボカロイベントでは、女子DJが多いのも特徴です。

「最初はボカロイベントのスタッフをやっていたのですが、勉強して回せるようになりました」というDJ萌は「自分の好きな曲をかけて知ってもらえるのが嬉しいですね」と楽しさを語り、DJ marimonは「フロアが盛り上がってくれて気持ちよくプレイできました! もっと女の子にもボカロを楽しんで欲しいです」と話してくれました。

また、ボカロ系のイベントはファンも女子率が高い!

この日は『ミクの日合同祭』ということもあり、コスプレをしているファンもたくさん。ミクの水色ヘアのウィッグを着けた人から、コスチュームを完全にコピーした本格派まで、それぞれの楽しみ方で踊るファンが目立ちました。

「ボカロにハマって一年くらいで、イベントに行くようになってからコスプレをはじめました!」という20歳女子は、「やっぱり目立てるし、違う自分になれる感じがしますね」とミクコスをする理由を話してくれました。

また、鏡音レンとミクのコスプレをしているカップルも!

「二人でやっていると楽しいですし。カレシとアイテムのとりかえっこしてます(笑)」

『月夢』スタッフの森さんによると、カップルや友達どうしで来場しているファンも増えているとのこと。

「ボカロのイベントは、皆さんが思っているよりも敷居が高くないので、もっと多くの人に来てみて欲しいですね」

6時間半にも及ぶ長時間をハイテンションで乗り切った『ミクの日合同祭』。

DJの最後を締めたHCHOは「もう、言葉がないね」と理屈抜きで楽しめる空間が作れたことへ満足した感想をマイクし、ファンからも「楽しかった!」という声が上がりました。「また、合同でイベントやりたいね」というHCHO。

各クラブでの、DJやファンの交流が進んでいるボカロクラブシーンは、今後も様々なパーティーが広がっていきそうです。
3月20日には、『MOGRA』でDJ、VJ、スタッフ陣全員女子という「Kawaii girl Japan Party! vol.2」が開催されます。「それでも、やっぱりクラブに行くのはちょっと…」という方にもおすすめです!

Kawaii girl Japan Party! vol.2

http://club-mogra.jp/2012/03/20/1151/

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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