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モナコの富裕層がクラシックカー投資に夢中な理由

現在、モナコを中心とするヨーロッパの富裕層の間で、クラシックカーへの投資が盛んに行われています。その理由は、昨今、世間を騒がすほどの上昇を続けている、“金”(GOLD)をはるかに上回る率で上昇し続ける、物件=クラシックカーの価値にありました。

英国の業界紙『MOTOR』によると、1980年に260ポンドをつけていたGOLDの価格は、2011年時点までの約30年間の間に1150ポンドへと4.4倍以上へと跳ね上がりました。しかし、クラシックカーの高騰率はGOLDが足元にも及ばない上昇を続けています。

たとえば、同じ1980年と2011年時点の比較で、『Ferrari Dino 246GT』は、 9000ポンドが15万ポンドで16.7倍。『Porsche Carrera 2.7 RS』は、9000ポンドが20万ポンド22.2倍。『Ferrari 365 GTB 4 DAYTONA』は、2万ポンドが25万ポンドで12.5倍。中でもジェームス・ボンドのボンドカーとしてもおなじみで、ヨーロッパでは絶大な人気を誇る『Aston Martin DB5』にいたっては、1万ポンドが30万ポンドで30倍という高騰状況となっています全てオークション会場での公な落札実績価格)。

このクラシックカー投資の発端となったのは、先にも挙げた『アストンマーティンDB5』の高騰です。1980年当時、ホンの120万円程度で購入できたアストンマーティンの“中古車”は、30年の月日を経て、もちろんコンディションにもよりますが、3600万円程度の価格で“クラシックカー”として売買されているわけで、第2・第3の『DB5』を求めて、スポーツカー的要素の強い車や、ロールス・ロイスを始めとする高級路線のクラシックカーが買われています(為替レートは1ポンド120円で換算。ポンド・円の価値変動は本文と無関係のため考慮しておりません)。

しかし、価格が高騰しているとはいえ、1980年ではない現在において、なぜ、富裕層たちはクラシックカー投資を行うのでしょうか?
その理由は大きく3点あります。

もちろん、投資目的のクラシックカー購入の場合、すでに高値となった『DB5』などに投資することはありませんが、上述したように、第2・第3の『DB5』を探す目的で、たとえば現在非常に安値で取引されることが多い『アストンマーティン DB7』や、すでに高騰に入ってきた感がありますが『フェラーリ F355』など、今現在はまだ安値で購入が可能で、ただ車自体が非常に魅力的で、将来その価値が高騰するであろう車を“目利き”しながら購入をし、売却の時期を待っているという事実があります。

2つ目の理由として、クラシックカーは新車を購入するのに比べて、圧倒的にリセールバリューの下げ幅が低いという利点があります。しかし、クラシックカー投資を行なっている者たちの感覚で言えば、そもそも、一般世間のようにお金と引き換えに車を購入するという感覚はなく、「車は、乗って売って利益をあげるもの」という感覚が常識のようにあります。そのため、日常の足として使う車もクラシックカーである場合が多く、たとえば『ロールスロイス』、『ジャガー』、『ロータス』、もう少し小型では『MG』などが好まれています。そして、そこには補足として、次のような理由もありました。

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