体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

『キングコング:髑髏島の巨神』ヒロイン演じるブリー・ラーソン来日インタビュー、撮影の苦労からキャラクター像まで

『キングコング:髑髏島の巨神』ヒロイン演じるブリー・ラーソン来日インタビュー、撮影の苦労からキャラクター像まで

 レジェンダリー・ピクチャーズ製作の怪獣映画シリーズ“モンスターバース”第2弾となるアドベンチャー超大作『キングコング:髑髏島の巨神』が、3月25日からいよいよ日本公開となる。

ブリー・ラーソン 来日インタビュー写真(全4枚)

 舞台は1973年のベトナム戦争。神話の中にだけ存在するとされた謎の島“髑髏島”に派遣された調査遠征隊と、島の守護神であるキングコングをはじめ、危険で獰猛な巨大生物たちとが圧倒的な迫力で描くアドベンチャー・アクション作品。全米公開3日間で興行収入6,100万ドル(約70億円)を記録し、3月15日にはジャパン・プレミアが行われた。メガホンをとったのは、日本のアニメやゲームからの影響も公言する新進気鋭の映画監督、ジョーダン・ボート=ロバーツ氏。そして今回、調査隊に参加したことで人生最大のスクープに出会うことになる戦場カメラマン、メイソン・ウィーバーを演じたオスカー女優ブリー・ラーソンがジャパン・プレミアのために来日、忙しい中にも関わらずインタビューに答えてくれた。

 2015年に公開され、【第88回アカデミー賞】主要4部門でノミネートされた大ヒット作『ルーム』に出演し、7年間の密室監禁から脱出を図る“ママ”役を演じたブリーだが、未知の島での冒険劇を描いた今作について、「こんなに体を使う役はいままでやったことがなかったわ。『ルーム』ではどちらかといえば心理的な意味でのトレーニングが多かった。でも今回は、6か月の撮影に身体が耐えられるようにするためのトレーニング。これは私にとっては全く新しい経験だった」と語り、「トレーニングは毎日2時間。1時間はスプリントとウェイトを2分毎に繰り返す。そしてあとの1時間はピラティス。それを2、3か月毎日ジムで泣きながらやっていたわ」と、撮影の準備が決して楽ではなかったことを話した。

 「撮影期間中は毎日10時間ぐらい登ったりジャンプしたり走ったり。2時間ほど寝たかと思ったらまた同じことを繰り返す。それを6か月間、熱い時も寒い時も。身体的にも精神的にも限界まで自分を押し上げてくれるのはこの仕事の良いところね。」

 ジャングルでの撮影ではトレーラーに戻ることもできず、共演者たちとも「テントの中で毎日10時間おしゃべり」するほどの仲になったという。

 また、作中ではメイソン・ウィーバーが数少ない“攻撃手段”としてライターを投げるシーンがある。「実際に撮影に入るまでは私がそれを投げるということは知らなかったの。もともとはトムが投げる予定だったけど、それが間際で変更になった。でも私は物の投げ方なんて知らなかった。だから時間をちょっともらって、ジャングルの中で投げる練習をしたわ。カメラがマウントしてるすごく小さいスペースに投げなくてはいけなかったし、もしカメラに当たってしまったらそこで1日がダメになってしまうもの。でもまぁ上達するのは早かったわ」

 実際に出来上がりを見るまで、自身が『キングコング』に出演していることをなかなか実感できなかったという彼女。過去のキングコング作品を観たかと尋ねられると、「観たわ。大好きな作品よ。ただ撮影前に改めて観るということはしなかったわ。過去の作品のイメージにとらわれず自由な演技をしたかったから」と話した。

 サミュエル・L・ジャクソン演じるプレストン・パッカード大佐が率いる航空調査部隊、ジョン・グッドマン演じるビル・ランダの所属する政府特務機関モナークなど、作中にはいくつかの“チーム”が存在する。そのような中で、カメラマンという一種の傍観者的なポジションで登場するメイソン・ウィーバーだが、「おそらくメイソン・ウィーバーという人は常にそういった傍観者的なものの見方をしてると思う。戦争の写真を撮りながらも反戦を訴えている。周りの考え方と自分の考え方が違うのはきっと彼女にとっていつものことなのよ。自分が今まで経験してきたものがあったからこそ、生と死が隣り合わせの状況でも彼女は耐えられる人間なんだと思う。島の生き物を助けるために自分の命が損なわれるようなことがあるとしたら、それはそれでも構わないと思うような人だと思うわ」と、彼女が抱く“キャラクター像”についても教えてくれた。

 キャラクターと自身で似ているところがあるかと尋ねられた彼女はこう話す。「今まで演じてきたキャラクターって、おそらく少しずつ自分自身を投影できるようなところがあったと思う。でもどちらかと言えば、キャラクターを演じることで自分のことがより分かっていくことのほうが多いわね。自分が信じていることを声に出すことがいかに大事かということは、今回の演技で学んだこと。自分が思っていたよりも勇敢な一面を持っていたりね。でもコングを触るほどの勇気はないかも…。だって100フィート以上あるもの」

1 2次のページ
Billboard JAPANの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。