【偽広告シリーズ】国務大臣募集 未経験大歓迎
これは現在に限った話ではなく昔からそうだが、日本の内閣の大臣を見ると、「何でこの人がこの大臣に?」と思うことがよくある。これは筆者に限らず、政治に明るくない人でも一度はそう思ったことがあるだろう。政治の世界には「当選何回」とか「党・派閥間での割り振り」などの条件が、大臣になる際の基準として慣習的に決まっているらしく、いわゆる大臣の素質が足りない人でも大臣になることがある、というのが大まかな仕掛けのようだ。あまり信じたくない話ではあるが。
これは平たくぶっちゃけて言ってしまえば、「素人でも大臣になれる」ということでもある。この言い方は少々乱暴に過ぎるかもしれない。政治家は一般国民には無い経験や知識を持っていることは確かだからだ。にもかかわらず、「大臣って素人でもなれるんじゃないか」と思ってしまうのは、ニュースや映像での大臣の失言、辞任劇などを見て、やはりどこかにそういう事実めいたものを感じるからかもしれない。
もし仮に、本当に素人でも大臣が務まるなら、いっそのこと求人広告で広く一般から募れば良いのではないか。そんな思いで作ったのがこの偽求人広告である。2011年末の作品で少々古いものだが、おそらくどの時代にも共感する人がいるのではないか。どうしようもない失言や失態でころころと辞任する大臣だ、これくらいしないと補充が追いつかないだろう。
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【求人広告】国務大臣募集。未経験大歓迎。
架空紙幣作家。4歳の頃、聖徳太子の一万円札の美しさに心を奪われ、紙幣デザインフェチとなる。現在では架空紙幣創作のほか、架空新聞記事、架空広告、合成写真を用いた隣接世界訪問写真などを創作している。
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