原子力規制庁設置法案で怒れる『福島原発国会事故調』 第3回委員会・全記録
1月30日に内閣が発表した原子力規制庁を設置する法案の閣議決定に対し、国会の福島原発事故調査委員会(国会事故調)の黒川委員長が抗議声明を発表しました。
声明は「事故調査委員会は“行政組織のあり方の見直し”を含めて提言を行うことを任務の一つとしています。まだ調査の最中であるにも関わらず、政府が“組織のあり方”を定めた法案を決定したことは、私には理解できない」というものです。
そもそも国会事故調というのは、科学的な視点を持った民間の専門家を委員とし、“どうして今回の原発事故が起こったのか”、“どうしてここまで被害が広まってしまったのか”という原因を明らかにするために設立された、国民目線の事故調査委員会のことです。こういった組織が国会内に作られることは初めてのことで、政府ではなく民間の専門家が調査を行うことによって、公明な調査結果が期待されていました。
ガジェット通信では、法案閣議決定の前日に行われていた国会事故調査委員会第3回委員会と、同日に行われた双葉町町民とのタウンミーティングの様子をノーカットで配信しています。
第3回委員会には福島県双葉町町長・井戸川克隆氏が参考人として招かれました。
委員会後に行われた双葉町町民とのタウンミーティングでは、国会事故調を政府の組織と勘違いして怒りをぶつける町民の姿もありました。果たしてその怒りが鎮まるときは来るのか、今後の政府と国会事故調の動向に注目しましょう。
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国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会 – 公式サイト
http://www.ican.go.jp/ [リンク]
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