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トヨタ タンクをクローズアップ!【前編】

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この車に乗るなら……という視点で人気車が持つ魅力に注目する本誌連載。今回は昨年11月にデビューしたトヨタ タンクをクローズアップ!

▲昨年11月にデビューしたトヨタ タンク。今回登場するのは、カスタム仕様だ。「コンパクトハイトワゴン」として新車販売台数も好調のようだ

▲昨年11月にデビューしたトヨタ タンク。今回登場するのは、カスタム仕様だ。「コンパクトハイトワゴン」として新車販売台数も好調のようだ

家族しかミニバンを使っちゃいけないのか!?

20代の独身時代、一人暮らしにも関わらずミニバンを買おうとしたことがあった。今も昔も車は好きで、スポーツカーのことは常に気になる。が、多趣味なこともあって、本質的に車には人や荷物を運ぶ能力を求めてしまう。知り合いと乗り合わせてゴルフ、テントやタープを満載してキャンプ、会社の仲間と草野球……やりたいことには車が必要不可欠だ。両方買って使い分けるのが理想だが、維持費を考えるとそれも難しい。

要するに車(の運転)そのものを楽しむか、車を使っていろいろ楽しむかという話だ。そのときは周囲が反対したので、ミニバンを選ばなかった。当時のミニバンは所帯じみたモデルばかりだったということもある。三菱 デリカスターワゴンやホンダ オデッセイなど、一部魅力的なモデルもあったが、そういうのは大きすぎるか価格が高すぎた。

ただし、もしあの頃、現在のようにミニバンのラインナップが充実していたら、どれかを選んで楽しんだかもしれない。

▲「マゼンタベリーマイカメタリック」というボディカラーは、要するに赤紫。派手な色だが、ルーフとピラーがブラックの2トーンなので、落ち着いたシーンでも浮いた感じにはならないはずだ。限られたサイズで最大限の車内空間を稼ごうとするとカタチは四角四面になってしまうが、色で遊べば不思議とただの箱じゃなくなる。リアハッチを開けるだけで屋根付きベンチの出来上がり

▲「マゼンタベリーマイカメタリック」というボディカラーは、要するに赤紫。派手な色だが、ルーフとピラーがブラックの2トーンなので、落ち着いたシーンでも浮いた感じにはならないはずだ。限られたサイズで最大限の車内空間を稼ごうとするとカタチは四角四面になってしまうが、色で遊べば不思議とただの箱じゃなくなる。リアハッチを開けるだけで屋根付きベンチの出来上がり

小さななりで少食なのに、大きな仕事をしてくれる

例えば、タンクカスタム。乗り込んで最初に感じるのは車内の広さだ。職業柄、外観を見れば車内のだいたいの広さを想像できるのだが、この車の広さは想像しきれなかった。全長3715㎜、全幅1670㎜しかないとは信じられない。背(全高)の高さでスペースを稼いでいるわけだ。

リアシートを倒せばフラットなスペースが広がり、自転車だって収納できる。フロントシートをリクライニングさせてリアシートとつなげれば、足を伸ばしてくつろぐこともできる。ラゲージボードを跳ね上げれば、背の高い荷物を立てて収納することも可能。人を乗せたい場合と荷物を積みたい場合のどちらにも対応できるのがいい。若者が1人で使うのも、家族5人が使うのも受け入れる懐の深さがある。

1Lターボエンジンは好燃費のわりに十分な仕事をしてくれる。このレベルの便利さをもつ車がないわけではないが、このサイズ、この価格で実現している車は少ない。今の若者の選択肢の広さがうらやましい。若者以外にもオススメするが。

▲9インチ画面のカーナビモニターとは別に小さなモニターが上にあり、各種情報を表示できる他、駐車時に便利な俯瞰の画面も映し出すことができるのは便利

▲9インチ画面のカーナビモニターとは別に小さなモニターが上にあり、各種情報を表示できる他、駐車時に便利な俯瞰の画面も映し出すことができるのは便利

▲フロントシートのヘッドレストを外して背もたれを倒し、リアシート座面につなげればリラックス空間の出来上がり。撮影中に思わずうたた寝してしまうくらい快適だった。これで全長3715㎜、全幅1670㎜しかないとは驚き!

▲フロントシートのヘッドレストを外して背もたれを倒し、リアシート座面につなげればリラックス空間の出来上がり。撮影中に思わずうたた寝してしまうくらい快適だった。これで全長3715㎜、全幅1670㎜しかないとは驚き!

▲助手席下には小物入れがある。女性が運転用シューズを置くのによいのでは

▲助手席下には小物入れがある。女性が運転用シューズを置くのによいのでは

▲リアシートを前へ倒せば広大な空間が出現する。ラゲージボードを使いこなすことで、フラットなフロアと深いラゲージスペースを使い分けることができる

▲リアシートを前へ倒せば広大な空間が出現する。ラゲージボードを使いこなすことで、フラットなフロアと深いラゲージスペースを使い分けることができる

【解説した人】塩見智

1972年、岡山県生まれ。自動車雑誌編集部を経てフリーランスの自動車ライターへ。最近、カーセンサーnetを数十クリックした結果、ディーゼルのボルボ V40を購入。

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photo/逢坂聡

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