コーヒーの香りで目覚める ― 無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」をじっくり取材してきました

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朝、コーヒーの香りで目覚める……。
なんかほんと素敵です。
素敵な夢です。

でもその夢が現実となる日が遂にやってきました。
無印良品さんが遂にやってくれました。
その名も「豆から挽けるコーヒーメーカー」

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発売前に無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」をじっくり取材してきました

ミル付きのコーヒーメーカーは、既に存在します。ですがこの製品の面白いところは、タイマーがついていて、指定した時間に豆を挽いて、コーヒーを淹れてくれる、ってとこです。

朝起きて、あわただしくコーヒーを淹れるんじゃなくて、朝食に合わせてつくっておいてくれるんです。

もちろん、3時のおやつに合わせてもいいんですが。

発売前に実際に製品を見せてもらい、良品計画のカテゴリーマネージャーの池内さんと設計開発担当の大澤さんにじっくり説明してもらいました。その様子は動画にまとめてありますので、こちらをご覧ください。

動画レポート

無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」開発者さんにじっくり話をきいてきました
https://youtu.be/L9KqXQkuGuU

コーヒーメーカーで淹れたコーヒーの試飲もさせてもらい、それだけではなく開発に関わった池内さん自身のハンドドリップとも比較させてもらいました。開発関係者のハンドドリップということでなんとも面白い体験です。
あくまで筆者の個人的な感想ですがコーヒーメーカーで淹れたコーヒーの方が、口に含んだ瞬間の香りがふくよかに感じました。
開発者さんもしっかりハンドドリップしてくれたのですが、なんか申し訳ないです。でも正直にそう感想を言ったら、開発者さんは喜んでました。

この製品にはいくつかこだわりがあるそうです。

まずミルについては、「フラットカッターミル」を採用しており、これは挽いた豆の粒の均一性に優れるとのこと。ミルにはいくつか種類がありますが、この種類が一番プロにも愛用されているそうです。あまりに細かく砕けてしまうと雑味の原因になってしまうのですが、フラットカッターミルはそうなりにくいとのことでした。

170130_内部構造図1

そしてコーヒーの抽出についてですが、まずこだわっているのが温度。
実は筆者も以前コーヒーメーカーのレビューを実施したことがあり、お湯の温度を計ったのですが、その時は、いわゆる、最適な抽出温度といわれる温度よりも熱めのお湯が粉にかかっていました。お湯を沸騰させ、それをそのまま出せば、そうなるわけです。しかしこのコーヒーメーカーは、「87度の温度管理」をおこなって、プロのハンドドリップに近づけているそうです。

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そして、さらにこのコーヒーメーカーでは「30秒間の蒸らし」をおこなってくれます。
適温のお湯を少しだけ注いで、30秒程待つ。
ハンドドリップでおこなわれるこの「蒸らし」を実現している、というのも注目ポイントです。

そしてさらによくできてるなぁと思うのは、お湯が斜めのシャワー状になってコーヒーの粉に降り注ぐ仕掛けになっている点。
ハンドドリップの際、気をつけなければいけない、とされるのは、コーヒーの粉の外側(外周)の壁が崩れないようにすること。
そのため、お湯を注ぐときは、壁の方には当てず、真ん中でクルクルと回転させて気長に抽出をおこないます。

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壁が崩れてしまうと、お湯がそのまま、ドリッパーの壁側を流れてしまうのです。
コーヒーの粉の中を通過せずにドリッパーに沿ってお湯がそのまま落ちていくので、これでは美味しくならないそうです。

なので、このコーヒーメーカーでは、粉の量に合わせて、粉の壁を崩さないよう、センターに向かって斜めにお湯を注ぐ仕掛けになっているそうです。この部分は残念ながら直接確認できたわけではないですが、そのような説明でした。
そして、抽出が終わって、フタを開けてみると、たしかに粉の壁は崩れていませんでした。

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このように、プロのハンドドリップの技術をできる限り機械で再現したのが、このコーヒーメーカーだ、ということができます。

そして、味を再現するだけじゃなくて、タイマー機能で、好きな時に合わせて自動的にコーヒーを淹れてくれる。
これまでにない、嬉しいことが複数詰まっている製品だと思いました。

無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー」
価格:32000円(税込)
発売:2017年2月16日
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738398165 [LINK]

(取材:ふかみん)

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信』

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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