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ついにDSiウェアで発売された『洞窟物語』イベントレポート

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いよいよDSiウェアで発売した『洞窟物語』イベントレポート
2004年にパソコン用フリーゲームとして公開され、海外ではWiiウェア、DSiウェアに移植された『洞窟物語』が、11月22日に国内でもDSiウェアとして配信を開始しました。ガジェット通信でも発売決定を速報でお知らせしましたが、発売が発表されたイベント『洞窟物語のウラガワ ~誰も語らなかった『洞窟物語』物語~』のレポートをお届けします。

開発室Pixelの天谷大輔氏
『洞窟物語のウラガワ ~誰も語らなかった『洞窟物語』物語~』は、ニフティが運営するイベントハウス、東京カルチャーカルチャーで11月3日に開催されたトークイベント。『洞窟物語』作者である開発室Pixelの天谷大輔氏を迎えて、開発秘話が披露されました。ステージ上には天谷氏に加えて、司会進行にゲームライターの池谷勇人氏、DSiウェア版『洞窟物語』の国内でのパブリッシャーとなるアスタリズムの仲村尚史氏、『洞窟物語』同様、パソコン用フリーゲームからWiiウェアに移植を果たした『LA-MULANA』を開発したNIGOROの楢村匠氏が登壇。『洞窟物語』の歩みを振り返る第1部“洞窟物語のコレマデ”からイベントがスタートします。

コンシューマー版は海外から

移植版の数々
パソコン版は『ベクター』で22万ダウンロードされているという『洞窟物語』。来場者はもちろんほぼ全員がプレイしたことがあり、クリアした人も7割ほどと、コアなファンが集まりました。海外へ展開した経緯について天谷氏は、最初はテキストの英語化に着手したものの挫折していたところ、パッチで英語化するグループが現れ、海外へ広がったとその経緯を披露。コンシューマー機への移植は、海外でパブリッシャーとなるNICALiSとの出会いがきっかけとなります。

最初NICALiSは、『洞窟物語』を携帯電話のアプリに移植したいとメールがあったとのこと。メールには『イー・アル・カンフー』を移植したことがあると書いていたそうですが、「ケータイでは無理だろう」(天谷氏)と思ったそうです。その後、移植するプラットフォームは携帯電話からゲームボーイアドバンスに変更し、それでも無理だったのでDSかWiiでという話になり、結局それが実現することになります。

国内発売の重大発表

重大発表
会場は大拍手
「そろそろ国内展開は?」という池谷氏の質問に、「重大発表」としてビデオが上映されます。映像には、DSを手にゲームをプレイする主人公。ゲーム画面が挿入され、最後に「洞窟物語 DSiWare 1000DSiポイント Coming Soon!」の文字が。サプライズ発表に会場から大きな拍手が巻き起こります。

3種類の難易度
ジュークボックスモード
ステージ上では実際にDSでプレイしながら、DSiウェア版が紹介されました。キャラクターとの会話やマップが下画面に表示される2画面仕様になっているほか、3段階の難易度選択、ゲーム中に再生されたBGMを聴けるジュークボックスモード、シークレットモードなど独自仕様を追加しています。イージーモードはパソコン版をクリアできなかった人でもクリアできそうな一方、体力の初期値が少ないハードモードは天谷氏でもクリアできないのだとか。腕に覚えがあるゲーマーはハードモードクリアに挑戦してみては。

Tyrone氏からのビデオメッセージ
続いて、海外でWiiウェア、DSiウェアのパブリッシャーとなったNICALiSのTyrone Rodriguez氏から送られたビデオメッセージを上映。本人はたぶんマジメにコメントしているのですが、「日本のキサマらコンニチハ」など悪意ある(?)字幕に会場は爆笑。この動画は会場限定の公開ということなのですが、ひょっとしたらDSi版『洞窟物語』公式サイトで今後公開されるかも?

友人たちに支えられて完成

第2部
第2部は、“洞窟物語のウラガワ”と題して、パソコン版開発の裏話を天谷氏に聞いていきます。ここで、“くろいひと”こと宮澤修平氏が登壇。天谷氏の友人として、テストプレイやブラッシュアップ作業に携わった人物です。このブラッシュアップ期間は完成から1年あったそうで、4人のテスターが参加して意見を出し合ったとのこと。たとえば難易度が高いステージ“聖域”は、「もっと難しいステージは欲しい」というテスターの意見を反映したもので、今でもタイムアタック動画が制作されるなど、ゲームの人気を支える重要な要素になったのではと振り返ります。

開発を支えたもう1人の友人として紹介されたのがNao氏。天谷氏にプログラミングを教えたほか、武器システムや、ゲーム中にどこに行ってよいのか分からない点などゲームの問題を指摘したという、『洞窟物語』のキーパーソンの1人だそうです。この指摘により天谷氏はゲームの作り直しを決断、結局最初の開発に1年、作り直しに1年、ブラッシュアップに1年の計3年を費やして開発することになりました。

開発過程のさまざまなバージョンを披露
会場では開発の過程で生み出された過去の様々なバージョンが披露されたほか、自作の音楽ドライバ『オルガーニャ』開発の背景をデモをまじえて紹介。特に音楽にはこだわりがあり、『洞窟物語』は音楽が先にできていたとのこと。洞窟から外に出て、『つきのうた』が流れるシーンがもともと作りたかったというエピソードに、会場に参加したファンは感心して聞き入っていました。

人気投票の結果を発表

第3部は“洞窟物語な人たち”と題して、事前に500人のファンから集めたモンスター、BGM、キャラクターの人気投票の結果が発表されました。

モンスターの1位はモンスターX
モンスターの1位はモンスターX。天谷さんも「ここでやめちゃう人が多いんじゃないかな」と認める強敵です。「これを動かすのに1か月つぶしたんですよ。だからうれしいですよね」とコメント。
1位:モンスターX
2位:夜の精
3位:トロ子+
4位:クリッター
5位:マ・ピニョン

BGMの1位は『つきのうた』
BGMの1位は『つきのうた』。ゲーム内でも印象に残るシーンで流れるBGMが選ばれました。
1位:『つきのうた』
2位:『ワンパクロボ』
3位:『ラストバトル』
4位:『ランニングヘル』
5位:『洞窟物語』

キャラクターの1位はカーリーブレイス
キャラクターの1位はカーリーブレイス。投票開始時にはミザリーとスーの一騎打ちの様相を呈していたところ、終盤でバルログが入ってみつどもえになったそうですが、最終的には主人公と一緒に戦うカーリーブレイスが選ばれました。
1位:カーリーブレイス
2位:スー
3位:バルログ
4位:ミザリー
5位:主人公

公式サイトをプレビュー

公式サイトをプレビュー
イベントの最後には、DSiウェア版『洞窟物語』公式サイトが先行公開されました。現在は通常公開されていますが、天谷氏の描きおろしイラストや天谷氏のコメント入りファンアートなど、ファン必見のサイトになっています。

DSiウェア版『洞窟物語』公式サイト
http://cavestory-dsi.com/

この日はイベント終了後、会場となった東京カルチャーカルチャーの厚意により二次会が開催され、来場者のほとんどが参加して天谷氏との交流を楽しみました。ファンの熱気もさることながら、会場を後にする来場者を天谷氏が自ら見送るなど、天谷氏の素直な人柄が感じられる素敵なイベントだったのが印象的です。

DSiウェア版『洞窟物語』は、DSi/DSiLL/3DS向けに1000DSiポイントで配信中。日本が世界に誇るインディーズゲームを、是非遊んでみてください。

イベントの模様はガジェット通信が『ニコニコ生放送』で生中継したほか、『ニコニコ動画』にダイジェスト版が公開されました。会場の雰囲気を見てプレイ前に気分を盛り上げてみてはいかが。
【ニコニコ動画】洞窟物語のウラガワ -第1部-
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16245344

【ニコニコ動画】洞窟物語のウラガワ -第2部Aパート-
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16245409

【ニコニコ動画】洞窟物語のウラガワ -第2部Bパート-
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16245496

【ニコニコ動画】洞窟物語のウラガワ -第3部-
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16245670

参考記事:
世界に愛された伝説のフリーゲーム『洞窟物語』作者が開発秘話を語るトークイベント開催へ
http://getnews.jp/archives/144879

世界に愛された伝説のフリーゲーム『洞窟物語』トークイベントの生放送が決定
http://getnews.jp/archives/149036

【速報】世界に愛された伝説のフリーゲーム『洞窟物語』がDSiウェアでついに日本発売決定!
http://getnews.jp/archives/149747

世界に愛された伝説のフリーゲーム『洞窟物語』のDSiウェア国内配信が11月22日に決定
http://getnews.jp/archives/150668

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記者:

宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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