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新章『インデペンデンス・デイ』エメリッヒ監督インタビュー エイリアンの地球侵略に込めたメッセージとは?

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7月9日(土)より日本でも公開を迎えた映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』。前作『インデペンデンス・デイ』から20年の時を経て、宇宙船の規模、エイリアンの脅威、人類の団結力、スクリーンに映るそのすべてがスケールアップした超大作だ。

前作に続きメガホンを務めたのは、『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』など数々のディザスター映画を手掛けてきたローランド・エメリッヒ監督。20年経った今だからこそ完成することのできた続編の製作過程やテーマについて、来日していたエメリッヒ監督に話を聞くことができた。

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――まさか『インデペンデンス・デイ』の続編が観られるとは思ってもいませんでした!

エメリッヒ監督:私はこれまでずっと続編なんて嫌いだ、と言い続けてきた。実は今も嫌いだけどね(笑)。2012年に初めてデジタルカメラとブルースクリーン撮影に取り組んでみて、私の中で変化が起こったんだ。今となってはデジタル技術で本当に多くのことができると気付いた。当時、ロサンゼルスで地震が起きた様子をどのように映像化するかという課題を抱えていて、コンピューターで作るしかないということになった。その出来を見た時に、新しい『インデペンデンス・デイ』を作る時がやってきたな、と思ったんだ。

――前作から20年が経ち、CGやVFXの分野が比較にならないほど大きな成長を遂げたということですね。前作では出来なかったけど、ようやく今作でチャレンジできたことなどはありますか?

エメリッヒ監督:まずはエイリアンをCGで見せること。前作でも技術的には可能だったけど、予算がかかり過ぎるという意味では不可能だった。また技術的な面では、水や火を上手く表現するのが難しかったからなるべく避けていた。96年当時は街が崩れるエフェクトも不可能だったよ。

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――その集大成として登場した巨大な宇宙船の姿にも驚かされましたが、ジェイクが操縦する“ムーン・タグ”のデザインが最高にクールでした!

エメリッヒ監督:自分自身、このムーン・タグにはものすごく執着しているよ。デザインは2本のアームがある宇宙トラックのようなイメージだった。それで、ウィーンにいる建築家の友達ともう1人を呼んでデザインを決めたけど、私もその過程にかなり携わっているよ。だから映画でもたくさん活躍する。最初にデザインを決めたのがこのムーン・タグで、実際にフルサイズのセットを作って撮影したんだ。

――本音を言えば、日本人パイロットの活躍も見たかったです! 前作の小説版では東京への攻撃も描写されていましたよね。資本の関係が大きいとは思いますが、今日の映画業界においてアジアで最も勢いがあるのはやはり中国だと思われますか?

エメリッヒ監督:世界で経済大国というと、やはり今はアメリカと中国だ。実世界でそういった事実があるので、映画でもそのように描く選択をした。それと、中国人パイロットとアメリカ人パイロットがすぐそばで一緒に飛行しているという状況。それも映画ならではだと思って表現したかったひとつの描写なんだ。

――確かに、共通の敵(エイリアン)が存在することで世界から紛争がなくなった、という設定が皮肉っぽくも核心をついていると思いました。

エメリッヒ監督:戦後世代が経験するのは復興のプロセスだ。その間、戦後の文明や文化はどうなってしまうのだろうか。脅威が再びやってくることは明白だ。この脅威が地球をひとつにして団結させることになる。中国やアメリカ、ドイツ、フランスと言った区別はない。あるのは人類という枠組みだけで、再び戻ってくると分かっている敵に対してどのように対処するのか、人類が一丸となって解決策を見出さなければならない。なかなか興味深い設定だと思っているよ。

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よしだたつき

記者:

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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