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【Interview】「この価格は非常にリーズナブルと言える」無料→月額1000円→5000円!と値上げした減量アプリ「Noom」の強気の値付け理由

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ニューヨーク発のヘルスケア・スタートアップ、Noom(ヌーム)の減量支援アプリ「Noomコーチ」の新プログラムについてのインタビュー最終回。

今回のリリースで、機能拡充を経た大幅なアップデート行った有料版の価格は、月額1000円からなんと5倍の月額5000円に。

有料でも使いたいというプレミアムサービスに挙げられる、Hulu933円、photoshop980円、Dropbox1200円などと比べても高額すぎるように思える価格設定を行っている。この回では、その値付け理由の背景に迫る。

インタビューに応えてくれたのは、Noom Japan、ブランドマネージャーの渡辺玲(わたなべれい)氏。

・実践的な健康のためのスキルを身につける生涯の投資

Q1、月額5000円というアプリ値段は、他の月額課金サービスと比べてもかなり高い部類に入ると思うのですが、その値段設定の理由を教えてください。

たしかに、月5,000円という価格は、従来のダイエットアプリの中ではかなり高額ですよね。しかし、Noomが提供をするのは、短期的な減量効果を出すダイエット法とは一線を画します。単なる食事や体重の記録や短期の減量プログラムではなく、生活習慣を変える一生ものの健康を提供しているのです。

将来的な健康リスクとそれにかかるコストを考えたとき、今から意識を変え、健康的な生活を始めたいというニーズは大きく、また、一人ひとりにあった行動学習に基づく16週間のカリキュラムと、実際の人によるコーチングがくわることを考えると、この価格は非常にリーズナブルと言えます。実践的な健康のためのスキルを身につける生涯の投資です。それは例えば、ジムに通うことや、語学の学習、新しいスキルの習得などと同様であると考えています。

・ダイエットだけではなくより広い領域での行動変容に役立てたい

Q2、ダイエットからヘルスケアに変更した理由があれば教えてください。

Noomのテクノロジーをダイエットだけではなく、より広い領域での行動変容に役立てたいという想いがあったからです。

肥満や糖尿病、高血圧などの慢性疾患は、不健康な生活習慣に起因してます。米国では、成人のうち50%、2人に1人がそのような慢性疾患を抱えていると言われており、国のヘルスケア予算のなんと86%がそれらの治療に使われています。これから益々高齢化が進んで行く日本でも、アメリカと同じように、個人の健康管理能力を高めていくことが重要視され始めています。このような背景の中で、今回このNoomのテクノロジーの領域をダイエットだけではなく、ヘルスケアの領域まで広げるきっかけとなりました。

Q3、今回料金を変更した理由を教えてください。

昨年、米国、韓国、日本で これまで法人向けにご提供していたアプリ「Noom Health」を利用したパイロット実験を行っており、すべての実験においてアプリの使用が減量に効果があることが実証されています。

日本では、8〜12週間、複数の企業で人によるコーチングの介入を加えたプログラムを実証事業として行いました。結果として、どの企業も平均で3kgの減量、最大で11kgの減量に成功しており、参加者の実に9割以上の方が減量に成功しました。また、体重やBMI値の変化のほかにも「今までの生活を見直すきっかけになった」、「食事の量と質を気にするようになった」など、アプリの継続的な使用によって自身の健康に対する意識の変化が生まれたことが、アンケートで分かりました。

・生涯にわたる健康習慣を身につけることで、クオリティ・オブ・ライフの向上による幸せを目指す

Q4、最後に、カラダ改善プログラムを通じてNoomが目指すものを教えてください。

私たちは、この新プログラムを通じて、今まで一人では続けられなかった、自分を変えることができなかったというお客様の人生を、より良い方向に導いていくお手伝いをしていきたいと思います。生涯にわたる健康習慣を身につけることで、クオリティ・オブ・ライフの向上による幸せを目指します。

減量や健康管理によって得られる幸福や身体的・精神的に豊かな生活を保つために、今日からできることがあるという意識をもつ。将来的な健康リスクの低下やそれにかかるコストをおさえるために、少しの時間と労力を健康管理に投資していく。そのリターンは、とてつもなく大きいものになると思いますし、体感できる形でかえってくるはずです。その第一歩目として、カラダ改善プログラムをご利用いただければと考えてます。

米国と韓国では減量だけではなく、糖尿病や高血圧の予防目的でのプログラムも提供を開始しているNoom。価格は今後、ユーザーの反応次第で金額の変動もあり得るというが、一般利用者にどんな効果をもたらすかも含めて今後の動向に注目したい。

 

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Noom

 

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