腸内環境が変われば、性格も180°変わる?

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腸内環境が変われば、性格も180°変わる?

 近年、美容・健康面の話題でキーワードになっている「腸内環境」。

 腸の状態を改善することが健康にも美容にもいいことは想像がつくが、では「腸内環境」と「心の状態」に密接なつながりがあるとしたらどうか?
 
 『人生を変える賢い腸のつくり方 ココロまで整える腸内フローラ活性術』(内藤裕二著、ダイヤモンド社刊)には、腸の状態がメンタルに与える影響について紹介されている。

■きれいな腸をつくるために摂るべき食材とは?
 腸と性格との間に関係があることは、いくつかの実験でも示されている。
 例えば、スウェーデンとシンガポールの合同研究チームが行なった実験は、以下のようなものだ。通常の腸内細菌を持つマウスと、腸内細菌を持たないよう無菌状態で飼育したマウスが、それぞれどのように成長していくのかを観察した。すると、腸内細菌を持たないマウスは、腸内細菌を持つマウスと比べて攻撃的な性格になり、感情にかかわる脳内物質の量も少ないことが分かったそうだ。
 また、別のとある研究者の行なった実験によると、行動が活発なマウスと、消極的なマウスそれぞれの腸内細菌を入れ替えたところ、その行動パターンが反転したという。

 このように、腸の状態が脳や性格に影響を与えるというのは大いにありえる話だ。だとすると、脳を最大限に働かせるためにも、腸を良い状態に保っておく必要がある。

 それでは、一体どうすれば腸を良い状態に保つこと、すなわち、腸内環境を改善することができるのだろうか。

 著者である内藤医師は、腸内環境改善のカギとして、食生活の見直しを提案する。特に、水溶性食物繊維を多く含む伝統的な日本食が腸内環境を整えるためには最適だという。

 本書では他にも、うつ病や肥満、さらには寿命などと腸との関係性についても解説されている。なぜ昨今、これほどまでに「腸」が注目を集めているのか。その理由の一端が分かる一冊と言える。
 また、腸をめぐる最新研究について、より専門的なことを知りたい場合は『消化管(おなか)は泣いています 腸内フローラが、体を変える、脳を活かす』(ダイヤモンド社/刊)もあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)

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