Snapdragon 650を搭載した「Xiaomi Redmi Note 3 Pro」開封の儀&ファーストインプレッション

中国メーカー「Xiaomi」が今年発売した Snapdragon 650 搭載の新型スマートフォン「Redmi Note 3 Pro」を入手したので、早速開封の儀を執り行います。Redmi Note 3 Pro は、世界初の Snapdragon 650 端末として知られる Android スマートフォンです。Redmi シリーズのスマートフォンはスペックの割に安いのが特徴で、今回の Redmi Note 3 Pro の場合、ハイエンドモデル並みのスペックを備えながらも、999 元(約 18,000 円)~ で販売されています。私が入手したのは中国向けの 3GB RAM + 32GB ROM モデルです。香港の市場で購入したので、実際の価格は 3 万円弱でした。中国モデルなので、もちろん Google Play ストアは入っていませんが、手動で追加することは可能なので、手間はかかりますが国内利用もそれなりに可能です。Redmi Note 3 Pro は、グローバルモデルもありますが、まだインドなどの一部の国でしか販売されていないので、入手しづらい状況です。中国モデルは様々なところで入手できます。同梱品は、Redmi Note 3 Pro 本体、USB ケーブル、USB 電源アダプタ、取説などの書類。Redmi Note 3 Pro は安価な端末ながらも、外装はハイエンドモデルのようなフルメタル仕様です。また、ディスプレイのカバーガラスはラミネート加工が施されているので、タッチ感はかなり滑らか。2 万円弱の価格から全体的に粗悪なイメージを持ってしまいますが、実機に触れてみると端末の作りは非常にしっかりとしていて、背面のメタルカバーは iPad のような質感でした。そして、5.5 インチ端末なのに非常に軽くて驚きです。ディスプレイは、5.5 インチ 1,920 × 1,080 ピクセルの IPS 液晶です。安い端末でありがちな液晶が滲んでる、黄ばんでる、パネルがペコペコとたわむことは全くありませんでした。画面の色合いは、まあ普通といったところです。屋外での視認性はまずまずといったところです。もちろん、ライトセンサーを内蔵しているので、輝度の自動調節も可能です。、背面には Nexus 5X / 6P のようなタッチ式の指紋リーダーが搭載されており、スリープ中に指を置くだけで画面 ON → ロック解除を行います。OS バージョンが Android 5.1.1 なので、Google Play ストアでの指紋認証は利用できません。Redmi Note 3 Pro で注目されるのは、やはり Qualcomm の最新 SoC「Snapdragon 650」を搭載しているところでしょう。CPU は Cortex-A72 1.8GHz x2 + Cortex-A53 1.5GHz x4 という構成で、性能では Helio X10 版を大きく上回っています。実際に数日間、メインマシンとして使用してみました。その中で、アプリの実行速度は超サクサクといった感じ。また、RAM が 3GB もあるのでスローダウン問題もほとんど発生していませんでした。Antutu アプリでベンチマークを実施ところ、トータルスコアは約 75,000 点。これは Snapdragon 810 を搭載した Xperia Z5 に匹敵するスコアなので、Snapdragon 650 が期待させる通りのベンチマーク結果だと言えます。Redmi Note 3 Pro ではカメラもそこそこなものを搭載しています。背面に 1,600 万画素カメラ(Exmor RS、PDAF 対応)、前面に 500 万画素カメラを搭載しています。Redmi Note 3 Pro は Android 5.1.1 ベースの MIUI 7 というファームウェアを搭載しています。Android の原型を留めないほど UI はカスタマイズされているのが特徴です。アプリがホーム画面に並ぶ仕組みを採用しているので、まるで iPhone のような UI だと言えます。ただ、Xiaomi スマートフォン(中国モデル)の MIUI は、基本的に中国語と英語にしか対応していないので、標準で日本語の表示はできません。ロケールを日本語に設定することは可能ですが、手動で ADB コマンドを実行する必要があります。ロケールを日本語に変更しても(こちらの記事で紹介している方法が利用可能です) UI の大部分は中国語、あるいは英語表示のままです。中国のスマートフォンは Google Play に対応していないものがほとんどです。Redmi Note 3 Pro の中国モデルも例外ではありませんが、こちらの記事で紹介した手順を踏むと Google Play ストアをインストールできます。Redmi Note 3 Pro は WCDMA と LTE に対応しているので、国内でも例えば NTT ドコモの FOMA や Xi に接続できます。通信機能はこのほか、Wi-Fi a/b/g/n/ac、Bluetooth v4.1 に対応しています。NFC は非対応。デュアル SIM には対応しています。バッテリーについては現在テスト中で、後日追記しますが、しばらく使ってみて、5.5 インチ端末なのに 4,050mAh の大容量バッテリーを搭載した Redmi Note 3 Pro は、少なくとも丸一日は使えるようでした。最後に、Xiaomi を含む中国製のスマートフォンには安かろう悪かろうという見方を持ってしまいがちですが、Redmi Note 3 Pro の場合だと、筐体の完成度が非常に高く、スペック面でも特に性能とバッテリーの持続性は満足できるレベルだったので、このような印象は全く持ちませんでした。私の感覚だと、Redmi Note Pro 3 は国内で販売されている 5 万円クラスのスマートフォンに匹敵する製品だったので、たとえ中国モデルであっても Google Play は後からインストールできるので、Snapdragon 650 に惹かれて購入を検討している方においては、中国モデルでも十分常用できると思いますよ。

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