島田紳助さん、芸能活動引退 暴力団関係者との親密メール発覚で
タレントの島田紳助さんは2011年8月23日、吉本興業東京本部で開かれた記者会見において、暴力団関係者との親密なやり取りが発覚したことにより、同日をもって芸能活動から引退すると発表した。
所属事務所のよしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、島田さんは、
「平成17年6月頃から平成19年6月頃までの間、暴力団関係者との間に一定の親密さを伺わせる携帯メールのやり取りを行っていた」
としており、本人に事実確認を行ったところ、当該行為を認めたという。
同社は「判明した行為自体は法律に触れるものではなく、経済的な利害関係が認められるものではない」としながらも、島田さんが「多数のテレビ番組にメイン司会者として出演していること等に鑑みれば、厳しい態度で臨むべき」と判断したことから、今回の引退に至ったという。
会見に同席していた同社・代表取締役の水谷暢宏社長は、
「本人から自ら『引退』というタレントとしてもっとも重い決断の申し入れがあったため、受け入れることにした」
と説明。また、島田さんは、
「僕の中では悪いことをしているという意識はなかったが、日曜の夜に吉本に呼ばれて、芸能界のルールとしてやってはいけないことだと言われた。心から反省し、責任もって引退しますと会社に伝えた」
「芸能界のルールといわれれば、明らかに間違っていた。間違っていたことに気付かなかった。このままでは800人の後輩たちに示しがつかない。最後にできることは示しをつけることだと思った」
「(芸能界引退について)前もって教えたのはダウンタウンの松本だけ。松本は『やめんといてください』と電話で言ってくれたが、『最後だけ自分の美学を通させてほしい』と伝えた」
などと語り、途中何度もハンカチで涙をぬぐっていた。
島田さんは、昭和52年松本竜介さんとコンビ「紳助・竜介」を結成、漫才ブームの一翼を担った。1985年のコンビ解散以降は、司会やトーク番組などで活躍。フジテレビ系「クイズ!ヘキサゴンII」では、出演者のつるの剛士さん、上地雄輔さん、野久保直樹さんによるユニット「羞恥心」や、里田まいさん、木下優樹菜さん、スザンヌさんによるユニット「Pabo」のプロデュースを務め、作詞も手掛けた。他の出演番組に「行列のできる法律事務所」「人生が変わる1分間の深イイ話」など。
(亀松太郎、丹羽一臣)
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