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民主党が35万部刷った「子ども手当存続ビラ」の内容

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民主党が大量作成したウソの「子供手当て存続ビラ」

民主党はなぜ自民党にだけ謝罪して国民には謝罪しないのか

民主党が「子ども手当は存続する」という事実上”ウソ”のビラを大量配布していた件について民主党の岡田幹事長は会見で不適切だったと述べ、民主党国対委員長は自民党に陳謝しました。民主党からビラの配布対象だった国民への釈明は今のところなされていません。昔だったらこのようなビラでも騙される人はいたかもしれませんが、今はネットで信憑性をすぐに確認できる時代です。なぜこのようなビラを民主党は流そうとしたのでしょうか。民主党は事実上”ウソ”のビラを制作するに至った経緯の解明と内容に関する国民への釈明をただちにおこなうべきではないでしょうか。それがおこなわれないのであればその制作と配布に使われた分だけでも政党交付金の返納が検討されるべきでしょう。
 

民主党が大量作成した事実上”ウソ”の「子供手当て存続ビラ」その内容

以下、問題となったビラの表面の内容の書き起こしです。

――誤解しないでください――
■「子ども手当」存続します

民主党・自民党・公明党の3党は、子ども手当法の期限が到来する9月末以降も「子どもに対する手当」制度を存続することを合意しました。

「子ども手当」Q&A
Q:子ども手当は9月末で廃止になるのでしょうか?
A:いいえ、廃止になりません。今年度については10月以降も現在の子ども手当が継続して給付されることが決まりました。(給付額は3党合意に基づき増減が生じます)。

Q:来年度も「子ども手当」は続くのでしょうか?
A:はい、そうです。3党合意により恒久的な制度になりました。

Q:「子ども手当」は結局赤字国債を増やすだけではないのでしょうか?
A:いいえ、そんなことはありません。政権交代で実現した月額1万3千円の子ども手当は、歳出やムダの削減、税制改正(年少扶養控除の廃止)などによって財源を確保できた範囲で実現してきたものです。

Q:海外居住の子への支給問題等は解決するのですか?
A:はい。子どもの国内居住要件、手当からの保育料徴収などの規定を設けます。

その他の合意内容は以下の通りです。
●子どものための現金給付は旧児童手当よりも相当程度拡充し、給付総額の規模は、旧児童手当の約1兆円に比べて倍増の2.2兆円とする。
●所得制限の対象となる世帯についても、手当または税額控除などで一定の措置を講じる。

新しい「子ども手当」2011年10月以降の具体的な支給額
3歳未満(一律) 1万5千円(旧児童手当は1万円)
3〜12歳(第1〜2子) 1万円(旧児童手当は5千円)
(第3子以降) 1万5千円(旧児童手当は1万円)
中学生(一律) 1万円(旧児童手当はなし)

 

関係のない法律を交渉のネタに

この問題により「再生可能エネルギー買取法(再生エネ法)」などの法案の成立が先送りされたと報じられています。この法案は簡潔に言えば、再生可能エネルギーを育てるためそれを一定の高値で買い取り、その分は電気料金に転嫁しますよというもので、この法律が成立することにより全国の電気料金の値上がりが確定します。先日来話題となっていますが、再生可能エネルギービジネスにはソフトバンクや楽天などIT系といわれる企業も積極的に手を挙げているようです。

じゃぁなぜその法律が「子ども手当ビラ」と関係あるんだ、という話ですが、要するにまったく関係はなくて、単にその「法律の成立」が交渉道具として使われているというだけ、ということのようです。わかりやすく単純化すると以下のような流れかと思います。

菅首相「再生エネ法等が成立したら総理辞めるよ」(議論には時間がかかるため先延ばしできると思っていた)

自民・公明・民主「とにかく菅首相にははやく辞めてもらいたいので、急いで成立させよう」

民主党:子ども手当ビラ問題発生

自民党「民主党のマニフェストにあった子ども手当をなくしたことで勝利宣言までしてたのに、存続しますとはどういうことだ。反省してもらうために法案の成立を先延ばしするぞ」

しかしこのような大事な法律が議論も尽くされないまま早めに成立しようとされたり、自民党の気分次第で成立が先延ばしされたり、交渉のネタとして使われたりという手法は果たしてやり方として正しいんでしょうか。

子ども手当と関係ない「法律」が人質にされて総理の椅子をめぐる駆け引きが進んでいるこの状態、みなさんはどう思いますか。

[書き起こし:東京プレスクラブ]

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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