無料楽曲提供も Google『Music Beta』の音楽情報サイト『Magnifier』を発表
音楽ビジネスにおいて、『Amazon』や『Apple(iTunes)』に遅れをとっているGoogleが、新たなサービスを開始しました。Googleは、今年5月に開催したGoogle開発者向けイベント『Google I/O』で発表したクラウド音楽サービス『Music Beta』のユーザー向けに、音楽情報サイト『Magnifier』(日本語で「虫眼鏡」の意)をオープンしました。
『Music Beta』は、購入済みの音楽を『Google』上に保存できるクラウド音楽サービス。『Music Beta』上で作成したプレイリストはどの端末からでもアクセスでき、また端末上にキャッシュ保存されるためオフラインでも利用できるます。ベータ版では無料で約2万曲アップロード可能。現在のところ利用できるのは米国内のみで招待制ですので、まだ日本国内では利用できません。
『Magnifier』では、プロモーションビデオやアーティストインタビューなどとともに、音楽情報を紹介。ユーザーに新しい音楽との出会いを提供します。『Magnifier』にストックされているさまざまな楽曲は、クリックするだけで自分の『Music Beta』のライブラリに追加できます。
現在は、グラミー賞にノミネートされているMy Morning Jacketをピックアップ。彼らの楽曲のうち2曲を無料で『Music Beta』にダウンロード可能です。そのうち、『The Day is Coming』のライブ音源は、『Magnifier』でのみ入手できるもの。楽曲を毎日追加することで、ユーザーのアクセスを促す仕掛けになっています。
『Magnifier』の出現で、Googleは音楽ユーザーの流れを『Music Beta』に引き込むことはできるのか? 日本上陸も含めて、今後の動きが楽しみですね。
京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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