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原子力保安院長、中村審議官「更迭」を否定 「炉心溶融」発言は「保安院としての受け止めだった」

寺坂信昭原子力安全・保安院長

 海江田万里経済産業相による更迭が決まった寺坂信昭原子力安全・保安院長の会見が2011年8月10日、行われた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きた翌日の3月12日の会見で、原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官が「(福島第1原発1号機の)炉心溶融の可能性が高い」と発言した後、会見担当者からはずされたことについてニコニコ動画記者が質問した。

 これに対して、寺坂保安院長は、「中村審議官は元々通常業務では国際部門を担当している。その後の事態の進展とともにいろいろな人員や体制を整えていくということが必要となって広報担当が交代した」と説明。「(中村審議官の炉心溶融)発言自体そのもので担当が交代したということではない」と強調した。

 また、3月12日の中村審議官の会見については「(その前に明らかになった)セシウムが検出されているということであれば燃料体に対する損傷というものが考えられ、そういう意味合いで(中村)審議官が話をした」と解説。「まさに原子力安全・保安院として、そういうふうに受け止め、そういうことがあり得ると会見で申し上げた」と語り、メルトダウンの可能性に言及した中村審議官の発言は、寺坂保安院長のもと原子力安全・保安院としての「見解」であったことを明らかにした。

 寺坂氏は2009年7月に保安院長に就任。3月11日の事故発生以来、会見をおこなったのは、今回が2度目だった。

■記者(七尾功)とのやりとり(中村審議官の発言などについて)

寺坂原子力安全・保安院長

七尾記者: 国民の疑問についてあらためてお答えいただきたいのですが気になっていることのひとつに、3月12日の会見で中村審議官が「炉心溶融の可能性が高い」と発言した直後に、保安院は会見担当を交代しました。しかしながら、結果的には中村審議官が言われたことは2カ月以上たって、正しかったことが証明されたわけです。今考えてみて、このことについてどう思われるのか。交代させたのは院長という理解でよろしいか。また、その交代理由について改めて院長から教えていただきたいと思います。

寺坂原子力安全・保安院長: 当時のことを思いますと中村審議官が広報の担当をされていた。確かあの後も少し続けていたようには思います。正確なところは申し訳ございませんが。中村審議官は元々国際部門を担当していると。通常の業務においてですね。国際部門の担当ということもございました。

 それから事態の進展とともにいろんなところで、いろいろな人員が必要になるというどんどん拡がりが体制を整えていくということが必要だったとそういったこともございまして、あのあと少しして広報担当が交代をしたということでございます。ですから発言自体そのもので担当が交代したということではございません。

七尾記者: 結果的に正しかった中村審議官の発言は評価されているということでよろしいですか。

寺坂原子力安全・保安院長: 確かその前に、指標のセシウムかなにか・・・そういったものの話がございまして、そういうものが検出をされているということであれば炉心溶融という言葉・・・いろんな言葉があって、特に発災当初はいろんな言葉があったわけでございますけれどもそういうことで、なんらかの炉心に対する燃料体に対する損傷というものが考えられる、というそういう意味合いで担当の(中村)審議官が話をしたと。まさに原子力安全・保安院としてそういうふうな受け止め、そういうことがあり得ると会見で申し上げたというふうに私は承知しております。

七尾記者: 保安院が再編されることについてどう考えるか。責任は感じているか。この点についてはいかがでしょうか。

寺坂原子力安全・保安院長: 原子力安全・保安院の業務といいますか、安全規制を担当するというのはそういう業務そのものは引き続き重要なことだと思っています。そこで原子力安全・保安院・・・新しくなった場合どういう名称かはともかくといたしまして、そういう業務は続くわけでございまして、そういう業務を進めていく上で特に今回の事故なども踏まえて、よりいっそうの規制当局としての信頼性、あるいは安心の向上そういったものににつながっていくということになる。ということが大切なわけでございまして。したがって組織がどこに(位置づけられる)とか原子力安全・保安院として特にああじゃなくちゃいけないとかこうじゃなけいけないとか、そういうものではないというふうに考えております。

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