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「匿名文書」による野党工作の実態――東電救済法案「根回し文書問題」渡辺喜美氏にきく(1)

渡辺喜美衆議院議員

東電救済法案と言われる「原子力損害賠償支援機構法案」。水面下の修正協議にあたって、経産省が自民党への説明に使ったと言われる「名無しの文書」が今、話題となっている。文書の内容は、東電の利害関係者(ステークホルダー)を代弁するもので、これが事実であれば大変な問題だ。自民党の西村康稔議員はこの根回し文書について「事実であれば今後経産省の要請には応えない」と国会で述べたが、未だに調査などはおこなわれていないようだ。

東電救済法案「根回し文書」問題

この東電救済法案「根回し文書問題」について、今週追求する予定だという、みんなの党代表の渡辺喜美衆議院議員に話をきいた(取材日:7月29日)。
※問題の「根回し文書」と言われるものは、こちらからダウンロードすることができる。

――「経産省による東電救済法案のための根回し文書」というものが出まわってきています。この書面には何も名前が書いてないのですが、これは一体誰が作ったものなのでしょうか。

渡辺議員:想像するにね、経産省の官僚が「名無しの権兵衛」でこういう紙(文書)をつくって、野党に投げてるんですよ。それは、よくある話で。野党を使って、自分たちが有利になるように修正しようという魂胆なんですよ。

――え、そういうのって、よくある話なんですか?

渡辺議員:よくある話で、私自身も大臣の時にやられましたよ(渡辺氏は2006年末に安倍内閣において行政改革担当大臣就任)。私の時にはね、「日の丸官僚をつくろう」という法案だったんです(「日の丸官僚」=「省益」ではなく「国益」を追求する、国民のために働く官僚のこと)。各省採用じゃなくて、内閣人事庁というものを作って、そこで官僚を採用しましょうという法案ですね。ちゃんと閣議決定終わって、国会へ法案を出したわけですよ。ところが、事務方(官僚)が――私の部下がですよ?――当時の野党である民主党に根回しをして、もう実名を言っちゃいますけど、民主党の松本剛明衆議院議員(現外務大臣)、松井孝治参議院議員(元通産官僚)、この二人ですよ。そして自民党は林芳正参議院議員(元防衛大臣)、彼はポスト谷垣とも言われている自民党総裁候補ですよ。そして今は参議院議員ですが、当時衆議院議員だった宮沢洋一参議院議員(元大蔵官僚)。この4名が、まさにこういった「役人ペーパー」に基づいて、「内閣人事庁」は×にすると。そして「人事局」に格下げにすると。そして、各省採用は残すんだ、「内閣人事庁」による採用なんてとんでもない、ということで、修正しちゃったんですよ。

――渡辺さんは抵抗しようがなかったんですか?

渡辺議員:ブラックアウトされてました。国会の最後のツメでの修正だから「大臣はおいとこう」という形。国会対策でやられるんですよ。

――瀬戸際でそういうことが起きてるんですね。

渡辺議員:今回は、この修正ポイント(の書かれた「根回し文書」)について、海江田さん(現経済産業大臣)は、知ってると思います。

――そうなんですか! この「根回し文書」について質問され、海江田経産大臣と一緒に答弁していた自民党の西村康稔議員(元通産官僚)は「知らない」と国会で答弁されていましたが、それって本当なんでしょうか。

渡辺議員:西村康稔議員は「西村審議官」と呼ばれてますよね。

――え、「審議官」? ですか。

渡辺議員:つまり、経産省の手先だ、ということですよ。「先兵部隊だ」とも言われてます(編集注:「審議官」は、中央官庁の局長の一段階下のポスト。国会議員への根回しなどに携わることが多い。ここでは、もともと通産官僚だった西村氏が、政治家でありながら、事実上は役人に戻ったかの如く、役所の「審議官」のような働きをしているとの皮肉が込められている)。

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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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