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まさに”リアル下町ロケット” 町工場から本当にロケットを飛ばした男性が語る「夢を実現する方法」とは

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 いよいよ佳境を迎え、ますます注目を集める池井戸潤さん原作の連続ドラマ『下町ロケット』。同ドラマは阿部寛さん演じる主人公の佃航平と、彼の経営する町工場の従業員らが、困難を乗り越えつつロケット開発という大きな夢を追い続けるというストーリー。特に主人公・佃のロケット開発、そして仕事に対する熱い思いは見ているものを感動させます。

 そんな佃を彷彿とさせる人物が実際にいるのをご存知でしょうか? 

 北海道赤平市の「植松電機」専務取締役の植松努さん。植松さんは、従業員わずか18名の小さな町工場から自家製ロケットを打ち上げ、宇宙開発の常識を覆した人物です。
 
 植松電機は1962年に植松さんの父親が創業した会社。もともと炭坑用の特殊電動機や電気製品の販売修理を手がけていたといいます。植松さんが名古屋の航空機設計を手がける会社を辞め、植松電機に入社したのは1994年、植松さん28歳の時のこと。当時、経営難だった同社を立て直した植松さんは、さらに2005年より北海道大学との共同開発で、長年の夢であるロケット開発に乗り出します。そして、いまや世界最先端のロケット事業を行い、「NASA(米国航空宇宙局)より宇宙に近い町工場」として、世界中から多くの人が視察にくるように……。
 
 本書『空想教室』は、そんな植松努さんが上梓した一冊。同書には、”リアル下町ロケット”の主人公・植松さんの、自身の夢や仕事に対する熱いメッセージが鏤められています。

 たとえば、植松さんは自分でロケットを飛ばすことという夢を語る度に、多くの人から「どうせ無理だ」という言葉を浴びせられたそうです。しかし、彼はその言葉に抗い続けました。そして、ついにはロケットを飛ばしたのです。同書の中で、彼はこう綴っています。

「小さい頃から、飛行機とロケットが大好きでした。やったことない人が全員口をそろえて『飛行機やロケットを仕事にするのは無理だ』と教えてくれましたが、母さんが『思うは招く』と教えてくれました。それはよくよく考えたらNASAの門に刻んである言葉と、同じ意味だということにあとで気がつきました。そして思ったら本当にできるようになりました。ぼくができるようになったくらいだから、みなさんにもきっとできるはずです。ぜひみなさんも思い続けてください」(同書より)

 同書で、繰り返し、夢をあきらめずに追い求めることの大切さを説く植松さん。第三者からすると奇跡としか思えないような事をやってのけたわけですが、植松さんからすると、すべて必然だったのかもしれません。

 最後に、植松さんご本人に、こんなメッセージをいただきました。

「僕は、人が、お互いの夢を支え合う社会を作りたい。宇宙開発も、会社の経営も、一人では不可能です。人を頼って、任せて、感謝しないとできません。この本を作る過程も同じでした。イラスト、写真、見出し、文章のレイアウト、それぞれができることを、フルパワーでがんばってくれて、この本ができました。

 なかなか叶わない夢は、一人でできない夢です。だからこそ、思いを伝え、人を信じて頼ることも大事です。そして、そのためにも、人の気持ちを受け容れ、人を助けることも大事です。その大切さをこの本は伝えてくれます。この本を作ってくださった方達と、読んでくださる方達に、本当に感謝です」

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