黒木渚の処女作が『en-taxi』に掲載、小説家として文壇デビュー

黒木渚の処女作が『en-taxi』に掲載、小説家として文壇デビュー

黒木渚が、小説家として文壇デビューを果たす。デビュー作となる『壁の鹿』は、11月26日発売の文芸誌『en-taxi』(扶桑社刊)に掲載される。

『壁の鹿』は、黒木渚が2014年から執筆を開始した短編連作小説。2015年1月に発売したシングル『虎視眈々と淡々と』の購入者に向け、限定サイトで順次公開を開始された。2015年10月には、2ndフル・アルバム『自由律』の限定盤に、340ページ、全6話の単行本が完全限定生産でつき、同作が『en-taxi』編集長の目に止まり、第1話が『en-taxi』に掲載される運びとなった。

「壁に掛けられた鹿の剥製がある日、唐突に喋り出す」というこの物語は、「人間の再生」をテーマに、さまざまな登場人物たちが交錯する。『en-taxi』に掲載される第1話の主人公は、寄宿舎に住む女子高生。かつて故郷で寄宿舎生活していた黒木渚の私小説的な面もありつつ、奇怪に展開していく物語となっている。

『en-taxi』は、リリー・フランキーの『東京タワー』や、立川談春の『赤めだか』などのヒット作を生んできた「超世代文芸クオリティマガジン」。惜しくも今号で休刊となるが、最後にミュージシャン・黒木渚を小説家として世に送り出すことになる。

黒木渚は、発表媒体は未定ながらも「今後も小説を書いていく」と決意を新たにしており、小説家との兼業ミュージシャンになっていくのか、今後の活躍が期待される。(西澤裕郎)

・黒木渚の音源は、OTOTOYにて配信中
http://ototoy.jp/_/default/a/111196

・『en-taxi』
http://www.fusosha.co.jp/magazines/en-taxi/

・黒木渚 Official HP
http://www.kurokinagisa.jp/

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