【独占動画】アンドロイド“ジェミノイドF”が「東京国際映画祭」落選についてコメント

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世界初となる、人間とアンドロイドが共演をする映画『さようなら』。11月21日の公開を前に、先日開催された「第28回東京国際映画祭」のコンペティション部門へ出品され、いち早く上映。出演“女優”のアンドロイド・ジェミノイドFは、惜しくも「最優秀女優賞」の受賞を逃しました。

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映画『さようなら』は、劇団・青年団を主宰し、日本を代表する劇作家・平田オリザとロボット研究の世界的な第一人者である石黒浩(大阪大学大学院教授・ATR石黒浩特別研究室室長)が共同で進める、人間とアンドロイドが舞台上で共演した画期的な演劇プロジェクト「さようなら」を映画化したもの。

放射能に侵された近未来の日本で、国民が次々と国外へ避難していく中、取り残されていく外国人の難民・ターニャ(ブライアリー・ロング)と、病弱な彼女を幼いころからサポートしているアンドロイド・レオナ(ジェミノイドF)の静かな生活を描く本作。死を目前にしたターニャに、レオナが淡々と読んで聞かせるのは谷川俊太郎の詩「さようなら」。この映画は、”生”とは、そして”死”とは何かを、戯曲や詩では不可能な、映画ならではの表現で映し出し、観るものの心を捉えます。

「第28回東京国際映画祭」のコンペティションに出品され、最優秀女優賞にノミネートされたジェミノイドF。

東京国際映画祭 コンペティション部門のプログラミング・ディレクターである矢田部吉彦氏に「最後まで、女優がアンドロイドに扮しているのではないかという思いに囚われ、『アンドロイド役はどなたが?』と関係者に聞いてしまった。本当にアンドロイドらしいのだが、実はまだ密かに疑っている。それほど見事な存在感と演技なのだ。もはや垣根はない。実際にアンドロイドであったとしても、堂々たる女優賞候補である!」とまで言わしめた才能の持ち主なのです。

今回惜しくも最優秀女優賞受賞は逃しましたが、ジェミノイドFは動画コメントにて「演技力を磨いて、また東京国際映画祭に戻ってきたい」と前向きなコメント。映画についても「人間同士の演技とは一味違う、人間とアンドロイドによるお芝居をお楽しみください」とPRしました。

【動画】アンドロイド“ジェミノイドF”「東京国際映画祭」落選コメント
https://www.youtube.com/watch?v=NSpozPSsqrY

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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