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南相馬市、伊達市に高放射線地点 「健康被害の恐れあるなら避難検討」

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枝野幸男官房長官

 枝野幸男官房長官は2011年6月9日午後の会見で、計画的避難区域の対象外となっている福島県南相馬市や伊達市の一部に年間累積放射線量が20ミリシーベルトを超えるとみられる地点があることについて、周辺の環境・生活条件や自治体、住民の意向等を踏まえたうえで、「面的にできるだけ詳細に調査をし、健康被害の恐れが少しでもあるならば、当然のことながら避難についてのご相談をしていかなければならない」と語った。

 また、原子力安全委員会の班目春樹委員長は同日の昼過ぎに行われた会見で、基本的な考え方として「まずは生活する上での影響がどうなのかというところが分かるようなデータをとるべきではないか」と述べ、今後の調査について「キメ細かさが大切だ」と指摘した。

 枝野長官とニコニコ動画記者(七尾功)とのやりとりは以下のとおり。(6月9日17時過ぎ)

七尾記者: 南相馬市と伊達市の一部地区に放射線量が高い地域があることに関して確認ですが、先ほどの原子力委員会で斑目委員長は、現在は点的なモニタリング情報なので面的に調べていく必要があるという点と、人がいるかいないかなど環境条件を見ていく必要があるのではないかと指摘されておりました。先ほど長官はモニタリングということをおっしゃいましたが、追加避難は前提ではなく、まずは調査地点を増やすという理解でよろしいでしょうか。

枝野官房長官: もちろん近くに人がお住まいになっているかどうかとか、人が集まる、長時間滞在するような場所があるかどうかということも含めて、面的にできるだけ詳細に調査をし、そのことによって健康被害の恐れが少しでもあるならば、当然のことながら避難についてのご相談をしていかなければならない。今まさに、「点」ではない形での調査を鋭意進めながら、当該地域の生活状況等も十分に承った中で対応を決めていきたいと思っています。

原子力安全委員会の班目春樹委員長

 班目委員長とニコニコ動画記者(七尾功)とのやりとりは以下のとおり。(6月9日16時過ぎ)

七尾記者: 先ほどの文科省からの説明にもありましたが南相馬市や伊達市の一部に放射線量が高い地域があることについて、福山哲郎官房副長官は本日(6月9日)午前の会見で、南相馬市長とお会いしたとのことで、「住民の意向も踏まえ、どう対応していくかなるべく早く結論を出したい」と述べられておりました。こうした避難区域外の高放射線地域への対応についてのご見解をお願いできますでしょうか。

斑目委員長: 原子力安全委員会としては助言機関ですので、我々としては今ある意味では点・・・ポイントで非常に線量が高いところが見つかった状況だと理解しています。これを少し面に広げるというか、もう少し詳しくとって、まさに生活支援と言いますか、本当に生活する上でその影響がどうなのかというところが分かるようなデータをまずとるべきではないか、というのが基本的な考えです。ただ、実際の行政措置として、どういうことをなさるかというのはこれはもうまさに行政行為そのものでございますから、原子力災害対策本部の方でしっかりお考えいただけていると思っております。

七尾記者: 面的にといいますと調査ポイントを増やすという理解でよろしいでしょうか。

斑目委員長: 基本的には増やすというよりは・・・今日も文部科学省からの報告についての質疑の中でもあったかと思うのですけれども、新たにポイントをとってみたら実は高いと。増えているところがあると。そこがどうも谷かなんかで山の上の方から落ちてきているとか。結局そのような情報と一緒に考えていかないといけない。あるポイントが高いといってもそこは道路が谷あいを通過しているところで、常時、人がずっとそこにいるようなものでない可能性もあるわけですね。そういうものであるにもかかわらず住民避難を考えるというとこれはちょっと『過度な介入』になるかと思うんですね。ですからその辺のキメ細かさというのがむしろ大切なんだと理解しています。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]枝野幸男官房長官会見での質問から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv52665522?ref=news#1:12
・[ニコニコ生放送]原子力安全委員会での質問から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv52759347?ref=news#1:26:04

(七尾功)

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