『シリーズ 記者が見たヲタ的台湾旅行記』~第1回 乗り物~
一流キャリアはもちろんのこと、LCCも就航する台湾。
気軽に行ける旅行先で大人気なのはすでにご存じだろう。
3泊4日の台北取材旅行で記者が見たヲタ的旅行記を、時系列ではなくカテゴリーに分けて紹介する「シリーズ 記者が見たヲタ的台湾旅行記」全3回。
シリーズは「乗り物」、「食べ物」、「宿泊・観光」というカテゴリーで紹介する。
なお、今回は現地取材でお世話になった『Dr.データ復旧』東京オフィスの渡辺さんが通訳と案内をしてくれた。
(参考記事)
東京で対応できない場合は台北で! “HDDの病院”『Dr.データ復旧』台湾本社に行ってみた
https://getnews.jp/archives/1189262
第1回は乗り物編。乗り物ヲタの記者が乗り物に焦点を当てを紹介する。
出国~往路航空機・運がよければキティジェット
台北への空路は羽田と成田のように、松山と桃園の2つの空港がある。
松山は基本的に国内線用だが、羽田からも便はあるので便利。しかし、便利がゆえに満席になりやすく記者も桃園便しか取れなかったという事情がある。発地は成田だから余計に面倒だ。
搭乗したのはエバー航空(2レターコードはBR)197便。
なんでもコラボするキティちゃんだが、外国の航空会社のエバー航空ともコラボしている。しかしキティジェットはそうめったに当たることはなく、この日はラッキーだった。
写真のようにボーディングパスからキティー仕様となる。
出国審査を抜ければ法律上は外国。しかし、出国エリアにある自動販売機は消費税免税の手続きをしていないようで、市中と同価格。
釈然としないが、こういう細かいところでは免税にならないところもあることは覚えてお行きたい。
機材はエアバスA330キティジェット。
エコノミークラスだが、シートバックモニター装備で枕もキティ仕様。
機内食はポークを指定。
よく見るとご飯に添えてあるニンジンはもしかしてキティのリボンか。
スプーンもフォークもナイフも全部キティ。
ビールは台湾の銘柄をチョイス。
昔ながらのビールの味という感じで、なかなか良かった。
通常はつかないアイスクリームもキティアイス。
スプーンもキティ仕様と徹底している。
シートカバーもキティーでおなかいっぱい。
自動車・カーチェイスではないのだが
桃園空港からタクシーで市内中心部へ。
台湾の道路事情はお世辞にも良いとはいえず、普通に高速道路を毎時140キロメートルくらい出す。
日本車が9割の印象だが、右側通行なので左ハンドル。
地下鉄
地下鉄はそう難しくない。
自販機で乗車券を購入するだけ。ただし、台湾でもICカード乗車券が普及していて、電子マネーとしても使用できるので記者は知らずに購入しなかったが、持っておいて損はない。
なお、高額紙幣が投入できない場合は、両替専用機があるので、そちらで両替する。
出てきたのは切符ではなく、トークン。
ICチップを内蔵したコインのようなもの。
これに乗車券情報が書き込まれ、入場時には改札機にかざす。出場時は投入口に入れて回収される仕組み。
地下鉄と一体運営されている高架鉄道。
ドイツのシーメンス製なのだが、1両ごとに車両が独立していて車両間の移動はできない。
日本人の発想ではありえない設計だ。
日本でいうところの新交通システムで、東京のゆりかもめと似ている存在。
ただ、前述のとおり、車両間の移動ができないので違和感は残る。
通常の地下鉄車両はインバーターの励振音からして日本車だと確信したが、川崎重工製だった。
しかし、マークがバイクと同じもので、逆にかっこよい。同社の二輪車ブランドであるNinja(とは限らないが)と同じなのだから日本人として誇らしい。
台湾の地下鉄には自転車を持ち込んでもよい。普通に親子が自転車で乗り込んできたのであ然とする。
一つ注意事項だが、地下鉄構内では一切の飲食は禁止。
ペットボトルを持ち込むのは構わないが、飲んではいけない。もちろんチョコレートでさえ食べるのはご法度。
違反すれば罰金だ。日本人には特に注意したい。
バス・方向幕はでかくて明るい
写真は空港に行く高速バス。
バスとは言えども例外なく飛ばす。
日本ではさほど流行らなくなったスーパーハイデッカーが多く走っている。
路線バスは日本と同様に方向幕がLED化されている。
しかし異様に大きくて視認性はよい。日本では法律上、前照灯との兼ね合いでLEDの色や輝度は制限されているのでアニメーションやフルカラーややたら明るいものはない。しかし、台湾ではハイビームかと思うほど明るくてでかい。
写真は帰りの空港行きの高速バス車内。
アンダーフロアコックピット式(簡単に言うと”二階だけ”バス)のスーパーハイデッカー車で、眺めはよいが運転が良いとは言えないので疲れる。
地下鉄は飲食禁止だが、バスはドリンクホルダーがついていて飲食自由のようだった。
台湾高鉄(新幹線)・700系そのまま
いよいよ新幹線(台湾高鐵という)を見に行く。
台北駅はいわゆる在来線と新幹線の共用駅だが、運営会社が違うので改札は別。東京~熱海間が在来線JR東日本、新幹線JR東海のようなものだと考えればよい。
しかし、入場券の制度がないので最短区間の自由席乗車券を購入して入場するしかない。とはいえ隣の駅まで40元。
券売機はフランス製。
鉄道マニアとしては細かいところまで見る必要もなく700系だとわかる。正確には700T型というが、700系の色違いだ。
トイレや洗面所がある車端部。
東海道新幹線の写真といわれても、わからない。
シート形状も同じ。違うのはテーブルの車両案内が中国語なところ。
ホームが新幹線ぽくないところをのぞけば、日本のそれと同じ。
色が違うと雰囲気も違って見えるが、やはり700系だ。
JR東海はN700系に置き換えつつあるが、台湾では700系しかない。
あくまでも外観だけの話だが、どちらかというとJR西日本の700系7000番台レールスターの方が近いかもしれない。
編成は12両。
LED方向幕に中国語で自由座(自由席)と表示されていた。
のぞみ号のように列車名愛称はないので、列車番号がそのまま表示されているのが面白い。
気になったのが軌道。一応スラブ軌道のようだが新幹線車両を走らせるには弱いような気がする。終点駅で通過列車はないからこれでいいのかもしれないが、いろいろと技術が混在している高速鉄道なので仕方がないのか。
台鉄(在来線)・運よく日本製の自強号がきた
在来線の方は、改札口で見学したい旨を申し出れば身分証明書を預けることを条件に入場証を貸与してくれる。
「月台」とはプラットホームのこと。
特急列車である自強号を見たくて、発車表示板を見たら折り返し列車のようで、到着列車遅れが発生しているようだった。
3分遅れでやってきた自強号はDR2800型。
日本の東急車両製のディーゼルカーで、エンジンは米カミンズ製。
古さは否めないが、性能がよいので更新工事を受けて使われ続けているとのこと。
方向幕もLED化されていた。
復路航空機~帰国・キティジェットではなかった
帰国便はキティジェットではなかったが、エバー航空の格納庫にはなぜかAIR DOの機材が。
理由は結局わからなかった、売却されたのか。
着陸機を待つために滑走路端で待機。
中華航空が降りてきた。
さよなら、台湾。
キティジェットではないのでアイスが付いていないのが残念。
成田に若干のディレイで到着。
旅券に帰国認証を受けて無事帰国。
第1回は台北の交通機関を紹介したが、旅行の参考になれば幸いである。
第2回は食べ物編をお伝えする。
※写真はすべて記者撮影
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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