「こういうことには必ず『次』がある」 ビンラディン容疑者死亡でホワイトハウス前に集う人々

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 2001年9月11日に発生した同時多発テロ事件以降、アメリカに不安を与えて続けてきた国際テロ組織アルカイダ。その指導者とされるオサマ・ビンラディン容疑者が2011年5月1日(現地時間)、同国政府によって殺害された。これを受けニコニコ動画では、ニワンゴ取締役ひろゆき氏とニコニコ海外担当・ジェイムス氏が、ホワイトハウス前を行きかう人々にインタビューする緊急生放送を行った。歴史的ともいえる今回の出来事が、今後のアメリカ、そして世界にどう響くのか。現地の人々の「生の声」を拾った。

 首都ワシントンにあるホワイトハウス周辺には、「ビンラディン容疑者死亡」と「オバマ大統領が緊急声明を発表」のニュースを聞きつけた人から、遠足や観光目的の人まで、多くの人が集まっていた。人々に話を聞くと、ほとんどは「アメリカだけではなく世界にとってもいいこと」「ついに平和が訪れる」「オバマ大統領を評価する」「アメリカ人であることを誇りに思う」と、ビンラディン容疑者死亡を歓迎するものだ。アラバマ州から遠足で来たという小学生の中には、「今までよりずっと安全に感じる」と話す生徒もいた。

 一方で、ニュージャージー州から来て、「9.11」の同時多発テロが発生時には世界貿易センタービルから立ちのぼる煙を目撃したという青年は、「いつ起こってもいい出来事が、どうして『今』起こったのかと思う」「選挙が近いから、かな」と発言。ほかにも、「こういうことには必ず『次』があるからね」「今回のことが与える影響、なにを変えることになるか、軍事政策はどう変わるのか、そういうことを深く考えないと」と語る者などもおり、ビンラディン容疑者の死亡自体は歓迎するものの、これですべてが解決するという見方には懐疑的な人々も見受けられる。また生放送中に、ホワイトハウス前でイスラム教徒とみられる男性が歌いだす一幕もあり、今回の出来事が多くの人々に大きな衝撃を与えたことがうかがえた。

 インタビューを行ったジェイムス氏は、

「(ビンラディン容疑者の死亡は)精神的な影響がすごく大きい。アメリカ人、特に2001年に10歳、15歳だった人たちはいま20歳、25歳になっているが、その人たちにとっては、ひとつの重みがなくなったような解放感がある」

「(ビンラディン容疑者という)シンボルがなくなることによって、アメリカ人として安心する。テロリストにとっても、彼らのシンボルがいなくなったわけで、精神的打撃は大きいのではないか」

 と分析し、今回のことでアメリカは、「アメリカを敵にまわせば10年だろうと追いかける」という「意志」を見せつけることができたとした。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]インタビュー開始部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv48521913?ref=news#0:16:35

(古川仁美)

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